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日本人の宗教観

先日、地方のある寺と地域住民の交流の話をやっていた。

寺平安時代に建立され、その地域を見守ってきた。
また地域の人々も寺を大切にしてきた。地域の宝だ。

やがてそ地域は寺の門前町となって栄えてきた。

地域に住むある方は、朝起きると、寺の方角と朝日に向かって合掌する。
畑で良い野菜が採れると寺に奉納する。

その方が言っていた。
「いつも心に寺が有る。それが心の拠り所。」
と。

これが日本人の宗教観なのだと思う。
自分と信仰の対象物との関係が深い。
決して他人に押し付けたりする事は無い。
地域と寺や神社との関係が、生活や文化として根付いていて、
それが地域ごとに存在している。

そしてそれらがぶつかる事も無いし、押し付ける事もない。
それぞれがおらが寺、おらが神社を大切にしている。

他国では、宗教や宗派が衝突する。
そしてそれは紛争や戦争になる事もある。

日本人の宗教は、信仰はもちろんだが、文化として取り入れているから、
お互いに尊重し合えるのではないかと思う。
この辺りが日本人の感性なのだなと思う。



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