忍者ブログ

増える事故物件

最近事故物件について話題になる事がある。

ネットが発達する前は、その様な物件は業界のその物件に関わったものだけが知っていたが、
今はネットの発達に寄って広く公表される事になった。

人間生まれたらいつかは死ぬ。それがどこで死んだかだ。
現代では病院で死亡する人が多いが、昔はみんな自宅で死んだ。

核家族化が進んで、老人の孤独死が増えている。
以前は自然死は事故物件としては扱わなかったが、
今は自然死であっても事故物件としてあつかう様になった。

難しいのは線引で、明確な線は無い。
孤独死でも、発見が早かったりすれば問題にされず、
遺体が傷んでから発見されると事故物件として取り扱われる。
ではその痛み具合は、どこが線なのかと言う決まりは無い。
情緒に左右される。
不特定多数の人が嫌だと思ったら事故物件として扱われる。

これまでも孤独死はあった。
だけど、それは事故物件として扱わなかった。
しかし核家族の老人が増えた事と、ネットの発達で事故物件として扱われる件数が増えたのだ。

困るのは遺族や不動産のオーナーで、資産価値を損なう。
処分したくてもできなかったり、安く買い叩かれてしまう。
それを利用して安く不動産を買って、
ロンダリングした上で流通させる業者も最近は増えている。

しかし何でもかんでも事故物件として扱うのは如何なものかと思う。
東京の下町や、広島、長崎なんてところは、何万にもの人が亡くなっている。
だけどそれは情緒的に問題にされない。
けれど、孤独死は情緒的に問題にされる。

事故物件は、あくまでも買ったり借りたりする人の気持の問題で、
物理的には問題は無い。(ただしお化けは除くw)
取り扱う我々不動産業者も、線引がはっきりしていないため、対処に困る。

誰か頭の良い人、明確な基準を作ってもらいたい。







PR