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マイナス金利は財布の金を増やす事

日銀がマイナス金利を実施しました。
マスコミや野党は、マイナス金利は「悪」だという印象を流しています。
的外れもいいところです。

日銀がマイナス金利を導入したと同時に、株価や為替が乱高下しました。
その事象をマイナス金利導入が原因だと、マスコミや民主党は主張しました。
バカも休み休み言えです。
株価や為替が乱高下したのは、中国経済の減速を始めとした、世界経済の動きが原因で、
マイナス金利が原因ではありません。
マイナス金利は、金融緩和のひとつで、今の日本経済にとってはプラス材料なのです。

マイナス金利を否定しているのは、
大概銀行系のエコノミストと経済を知らない民主党などの野党です。

一般金融機関の当座預金には金利が付きません。
ところが、これまで日銀の当座預金には金利がついていたのです。不公正です。
一般金融機関の金利が付かないマネーで資金調達して、日銀の当座預金に預けると、
金融機関は利息がもらえたのです。日銀からお小遣いをもらっていたのです。
日銀の当座預金に利息がついたのは、前日銀総裁、白川氏の時からでした。
当時リーマン・ショックが発生し、金融不安が起きた時でした。

今回マイナス金利を決定した日銀政策決定会合のメンバーで、
マイナス金利に反対したのは、白川氏が任命したメンバーで、
ひとりを除き、みな銀行出身の人達でした。
現日銀総裁の黒田氏が任命したメンバーは、マイナス金利に賛成でした。

前日銀総裁の白川氏が日銀の当座預金に0.1%の利息をつけたのは、
銀行優遇の金融政策です。銀行は日銀にお金を預ければ何もしなくても利息がもらえたのです。

銀行の日銀当座預金残高は約250兆円、
それに利息が0.1%付くと、銀行が受け取る利息は、年間で2200億円にもなります。
先述しましたが、そもそも当座預金に利息をつける事事態がおかしな話です。
マイナス金利を反対しているのは、この利息を失うのが嫌なのでしょう。

一部マスコミは、一般銀行の預金もマイナス金利になって、
預金者は手数料を取られる旨の報道をしていました。トンチンカンもいい所です。

もし一般預金者に対してマイナス金利を実施したら、預金者はタンス預金をします。
そうなったら銀行は預金が集まらず破綻します。そんな事するはずがありません。
当然銀行は一般預金者に対するマイナス金利を否定しています。

今回のマイナス金利は、金融機関が
新たに日銀の当座預金に預ける分についてのみマイナス金利にするというものです。
これまで預けている分については、これからも0.1%の受取利息が発生します。

銀行は、誰かにお金を貸して、その利息が利益になります。それが本業です。
所がこれまで日銀の当座預金にお金を預けるだけで、銀行は利益が出ていました。
これからはそうは行きません。
日銀の当座預金に預金すると、手数料と取られてしまいますから、
銀行は誰かにお金を貸して、利益を得る努力をします。
すなわちそれば、市中にマネーが流れると言う事なのです。

今はまだデフレです。末端ほどデフレから脱却できていません。
デフレはマネー不足から発生します。
そこで金融緩和でマネーを市中に流して、デフレから脱却させようと言う事です。
もっとわかりやく言えば、みなさんの財布の中のマネーを増やそうと言う事です。
その一環が、マイナス金利なのです。

日銀の当座預金に預けたマネーは、日銀で眠ってしまいます。
眠らせないで市中に流すのがマイナス金利です。

今は新規の分についてのみ、マイナス金利を実施していますが、
場合によっては今後、これまでブタ積みしている分についても、
マイナス金利を実施するかも知れまでん。

銀行は楽をして金儲けしようとしないで、
本来の役割である、市中にマネーを流す役目を果たしてもらいたいと思います。








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