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夏祭りは自治会長の利権

ウチの事務所が入っている集合住宅の自治会に揉め事がある。
それは夏祭りの開催についてだ。

毎年梅雨明けの頃に、自治会主催の夏祭りを行っている。
昔は住民も若く、子供も沢山いたから開催の意義もあったが、
子どもたちは巣立ち、高齢化が著しく、夏祭り開催が負担になってきた。

そこで数年前から夏祭りの開催について是非があったんだが、
自治会長がお祭り男で、何が何でも夏祭りを開催したい奴だった。
自治会長はお山のボス猿で、自分が仕切る事が大好きなのだ。
そして酒好きで、大義名分をもって、自治会費でただ酒を飲みまくっている。
それに自治会長の取り巻きがくっついている。

これまで定例会議で何度か夏祭りの是非について発言があったが、
自治会長が意見そのものを頑として受け入れず、住民の間では不満が募っていた。

そこで俺が班長に入れ知恵をしてやった。
俺の組で夏祭り開催の是非についてアンケートを取って、
次回の自治会でその結果をプリントして、各班長に配れと。

アンケートの結果、廃止が過半数で、その結果をプリントした用紙を各班長に配った所、
「ウチの組でもアンケートを取りたい。」という意見が多発した。
そうなると自治会も無視できず、自治会でアンケートを取る事にした。

所がそのアンケートの内容がひどい。
開催に向けて誘導する様な形式に纏められていた。
しかしそれでも廃止が過半数だった。

その結果について自治会長は会報で、
屁理屈を並べて夏祭りは開催する旨の記事を掲載した。
班長はそれに対して憤りを持っていたが、上手く表現できない様子だったから、
俺が要点をまとめて自治会長に対する反対意見を作ってやった。

それを定例自治会にぶつけた所、自治会長と廃止派との間でそうとう紛糾した様子で、
結論は出なかったみたいだが、夏祭り開催は一時棚上げになった様だ。
このままなら、夏祭りは廃止になりそうなんが、
夏祭り開催の二ヶ月前に、班長の交代がある。
問題はその時で、班長の間でその問題の引き継ぎがちゃんとできていないと、
自治会長が強引に夏祭りを開催する恐れがある。
その時に、次期班長たちが自治会長に反発できるかどうかだ。

先述した通り、夏祭りは自治会長の自己満足と、
その取り巻きの酒好きの為に行われているようなもので、
高齢化が進んだ今、他の住民にとっては負担以外の何物でも無い。

高齢化で収入は減る一方で、少しでも自治会費を安くしたい所なのだろうが、
無用なイベントで会費を浪費するのは如何なものか。
陰ながら夏祭り廃止に手を貸す俺だったのだ。

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