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仲介手数料を上げろ

不動産の仲介手数料は不動産価格によって異なる。
200万円以下            5%+消費税
200万円を越え400万円以下 4%+消費税
400万円以上            3%+消費税
となっている。

400万円以上の計算は、速算法で3%+6万円+消費税で計算をする。
6万円がどこから出てきたかというと、200万円以下、400万円以下の差額から出てくる物なんだが、
説明が面倒くさいから割愛する。

アベノミクスで景気は回復傾向にあると言えども、首都圏郊外の不動産価格は弱含みだ。
物件価格が安いから仲介手数料も安い。
首都圏郊外の建売は2000万円ぐらいだから、仲介手数料は60万円程度。両手もらっても120万円だ。

バブルの頃は同じエリアで4000万円ぐらいしていたから、
仲介手数料は片手でも120万、両手なら240万になった。
4000万円クラスの物件なら、年に4本もやれば1000万円近くの収入になる。
当時、最低でも月に1本は契約になっていたから、不動産屋が儲かっていた訳だ。

所が今では物件価格が下がり、動きも活発では無いから、契約数もがっくり落ちる。
エリアにもよるが、首都圏郊外の中小業者の営業マンは年間6から8本ぐらいが関の山だろう。
しかも彼らがもらえる歩合は、仲介手数料の10%から30%程度だ。
固定給も安くなってしまったから、これではマトモに食って行けない。

消費税が8%になったが、売主物件の仲介手数料は、税込み3%が多い。
仲介業者にしてみたら、増税された分だけ利益が減ると言う事でデフレだ。
ただでさえ少ない契約本数、少ない仲介手数料から増税分を引かれると言う憂き目にあっている訳だ。

俺は思うのだが、仲介手数料の見直しをしてもらいたい。
最高は3%で構わないが、2000万円以下の物件については、その割合を高くしてもらいたい。
業者から言わせてもらえば、200万円の物件も1億円の物件も、仲介業者のやる事は同じだ。
たまに200万円以下の物件に出くわすが、マトモに仲介手数料をもらうなら、10万円にしかならない。
だからベテランはあの手この手で手数料を吹かす。そうでなければやってられない。

まぁそれもこれもデフレが原因なんだが、契約本数が増えれば今のままでも構わないが、
これほどまでに市場が沈静化してしまうと、不動産営業マンは食えない。
だから不動産屋の数も、営業マンの数も減っている。
しかも少子化で、建売は売れなくなっている。

消費税も上がってしまい、景気回復はあきらかに踊り場で、さらに週末ごとに雨が降れば、
不動産営業マンで食えない奴がぞろぞろでそうだ。








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