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やって見せ、言って聞かせてさせてみせ

山本五十六の名言に、
「やって見せ、言って聞かせてさせてみせ、褒めてやらねば人は動かじ。」
がある。
しかし俺は、
これは万人に言える事では無いと、
事実を踏まえて確信している。

バカは、
「やって見せ、言って聞かせてさせてみせ、褒めてやってもバカには出来ない。」
これが現実だ。

こないだのブログの続き。
ブロックの擁壁を手作業で解体しているんだが、
先日俺がバカの前で、
解体の手順をやって見せ、言って聞かせてやらせたんだが、
今日バカに、
こないだ説明した段取りで、
ブロック擁壁を解体しておくように言って
俺はダンプでガラを処分場に搬出しに行った。

一時間ぐらいして現場に戻って来たんだが、
1時間経っているのに、3列ぐらいしか解体できていなかった。
しかもハンマードリル壊しやがった。

俺が説明した段取りでやれば、
1時間もあれば、
10mぐらいは解体できるはずだ。
それが3列って事は、
1.2mしか解体できていなかったorz

バカは俺が教えた段取りとは全く違う、
ハンマードリルを使って、
ブロックの脳天から突っついて解体していた。
当然効率はものすごく悪いし、
機械へのダメージも大きい。

ブロック擁壁には横筋が通っているから、
予め、横筋をところどころ切断しておいて、
横から大ハンマーで引っ叩けば、
わりかし簡単に解体できる。

しかしバカは違った。
ブロックの脳天からハンマードリルを当てて、
上から砕いていたのだ。
これはものすごく効率が悪い。
しかもハンマードリルを壊し、
鉄筋を切断するディスクグラインダーの刃も、
コンクリートが付いたまま鉄筋を切断していたらしく、
ボロボロになっていた。

さらにほうひとつ。
母屋から離れにVVFケーブルが繋がっていた。
それは空中では無く、
地上に置かれたまんま。
整地をするにあたり、
そのままでは危険だし邪魔だから、
CD管に入れて地中に埋める事にした。

とは言うものの、
繋がっている生きたケーブルで、
途中で切断する訳にもゆかないので、
CD管を縦に裂いて、
その裂け目からVVFケーブルを管内に入れる事にした。

その作業をバカにやらせんたんだが.......。
ハサミで線に沿ってケーブルを立て裂きにさせた。
そこまでは良い。

道具箱の中には様々な工具が入っている。
どれを使っても構わない。
兎に角ケーブルをCD管の中に入れれば良い。
俺はバカにケーブルをCD管の中に入れる作業をするように指令した。
その間俺は、ユンボで整地作業に勤しんでいた。

30分程経って、
あらかた整地が終わったので、
CD管を埋設しようとバカの所に行ったら、
未だ5センチぐらいしか入れられていない。
今まで何やってたんだ?

バカは俺の顔を見て言った。
「すごく固くて......。」
バカは手で入れようとしていて、
入れる際に、
ペンチでケーブルを叩いて裂け目に入れようとしていた。

ケーブルを管内に入れるには、
裂け目を広げてやれば良い。
俺は工具箱の中からラジペンを取り出し、
CD管の裂け目に斜めに差し込み、
広げた裂け目にケーブルを押し込んだ。
そうすればスルスル入ってゆく。
それをやって見せて、
後はバカに任せて、
俺は整地の仕上げに掛かった。

更に5分ほどして整地が終わったので、
バカの所に行くと、
俺が教えたのとは違い、
相変わらず無理やり指で入れようとしていた。
もちろんちっとも進んでいない。

俺はバカからケーブルとCD管を取り上げて、
ラジペンを突っ込んでスルスルとケーブルを管内に押し込んでいった。
バカが30分以上掛かって、
5センチ程度しか入れられていなかった物を、
10分程度で約8mのケーブルを収めて作業は完了した。

それを見ていたバカは、
「凄いですね!何かコツでもあるんですか!?」
と言いやがった。

コツも何も、
今そこでお前見ていただろうが!
裂け目広げて入れるだけだぜ。
お前はバカ?

理屈を説明して、
道具も用意して、
眼の前でやって見せたのに、
もうね、脱力したよ。

何よりも俺、
そのバカの事、
こんなバカだとは今まで思っていなかったから、
ちょっとショックだった。
ってか、
薄々気がついては居たんだけど、
思っていたよりバカだった事が発覚して
ショックだったんだな。

バカに何を教えても無駄だと言う事が良くわかった。
手元仕事もまともに出来ないとは、
もしかして、
境界知能なのか?
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