忍者ブログ

知らぬが仏?

事故物件ってのがある。
自殺や殺しがあった物件だ。
最近では独居老人の孤独死なんてもある。

特に最近多いのは独居老人の孤独死だ。
まぁ独居老人の孤独死は、大抵病死だから、事故物件扱いにはならないんだが、
実質同じような物だ。

これ案外身近にある物で、実はウチの事務所の隣の部屋がそうだ。
以前一人暮らしのご老人が隣の部屋に住んでいたんだが、
最近顔を見ないなと思っていたら、居間で亡くなっていた。

遺族はその部屋を売りに出し、今は若い夫婦が仲良く住んでいる。

それから一番上の部屋もそうだ。こっちは完全に事故物件。
遺族は部屋を二束三文で売り、外国人が買って、
今は賃貸住宅にして、事件があった事を知らない住人が住んでいる。

さらに最近知ったんだが、
なんと知り合いが事故物件に住んでいた。
こちも独居老人の孤独死があった部屋なんだが、
夏場の出来事だったから、発見された時は、ちょっと凄惨な状態だったらしい。

でも病死だから、事故物件にはならない。
この部屋に、知り合いが住んでいる事を昨日たまたま知った。
この部屋の事は知っていたが、まさか知り合いが住んでいたとは。
もちろん本人にはその事は言っていない。
母子家庭なんだが、親子仲良く住んでいるから、
今の所何事も無いのだろう。

考えてみたら戦争中、空襲にあ遭った街なんか、
そこら中事故物件みたいなもんで、
そんな事を気にしていたら住んで居られない。
古戦場跡なんかもそうだ。

人間生きてりゃ必ず死ぬ。
最近は病院で死ぬ人が増えたが、
昔はみんな自宅で死んだ。

問題は、その事を新たな所有者が、嫌悪感を感じるかどうかで、
実に情緒的な事が問題だ。

最近は敢えて事故物件を求める人がいるらしい。
安いからというのがその理由らしい。
あまり気にはしない様だ。

中には本当に出る物件もあるそうだし、
悪い気をもらいたくないから、
ウチの会社は事故物件は扱わない。
目に見えないややこし事が起きないとも限らない。

知らぬが仏だ。
気にしだしたらキリがない。
知らないと言う事は、こういう時は良い事に働く。


PR