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相変わらずのハウスメーカー

某ハウスメーカーで建築している客から、
外構工事の依頼があった。
正確には、
まだ契約はしていないんだが、
ウチで施工する事は間違えない。
しかし話が進まない。
と言うのは、
客とハウスメーカーとの間で揉めているからだ。

簡単に説明すると、
建築請負契約の金額は3500万円なんだけど、
オプションがそれにプラス1000万円にもなっていて、
客がちゃんと返事していないオプションまで着工してしまって、
そのあたりで揉めていて、
裁判するとかしないとかまで揉めてしまって、
外構工事に捻出できる金額が判明しないのだ。

客から話を聞くと、
担当の影響マンは業界歴4~5年なんだけど、
どうもちゃんとしていないみたいなのだ。
いい加減というか、曖昧というか、ずるいというか、
とにかくキッチリしていないんだそうだ。

これな、
建築業界の営業スタイルに問題がある。

不動産業界の場合、
客の資金計画をしっかり抑えて、
計画の予算内で収める。
だから、後でカネが足りないなんて事が起きない。

一方建築業界の営業スタイルは、
積み重ね方式なのだ。
安い金額から入って、
あれも良いですよ、
これも良いですよと煽って、
請負金額を増やして行くのだ。

客は夢を持っているから、
営業マンはそこを煽って金額を上げてゆく。
客が冷静になって振り返ると、
建築金額が雪だるまの如く膨れ上がっている。
こんな事を昔からやっているのだ。

腕の有る営業マンは、
客の予算をしっかり把握して、
ギリギリの線まで狙うんだが、
馬鹿な営業マンは、
際限なく引き上げてしまって、
後で客と揉める事になる。
今回は正に後者の方だ。

そんな訳で、
ウチはその結果を待っている状態で、
多分、
最低限の工事になるのだろうな。
今のウチにしてみたらその方がありがたい。

というのは、
別件で、
法人発注のちょっと規模の大きな工事と重なるからで、
基本的にウチは、
余程の事が無い限り、
工事を外部に丸投げしないから、
工事が重なってしまうと人手不足で困るのだ。

昨今、建築着工棟数が激減しているから、
各ハウスメーカーは客の取り合いで、
敷居を低くして客を呼び込んでいるから、
こういう事が起きるのだろう。

ハウスメーカーのトラブルは、
昔から変わらんなぁ。
ご苦労なこってす。
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