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任意売買 2

昨日任意売買の相談を二件受けた。

一件は既に競売決定になっていて、少しでも借金が減れば良いという典型的な事例。

こちらは債権者と交渉して売却する方向で行こうと思っている。


もう一件はちょっと困った問題。

実はもう一件の方の依頼者は、不動産業を営んでいる人の自宅。

この人、ちょっと事情があって、素人なのに不動産会社を立ちあげたのだけれど、

所詮素人だから、上手く行くわけが無い。

当然収入にはならず、一年で行き詰まってしまった。


当然不動産の知識も中途半端で、

差し押さえられる不動産の所有権を、第三者に移転してしまえば、差押を免れると思っていた様だ。

差押を受ける不動産を、第三者に所有権移転できるが、既に付いている抵当権は有効だから、

第三者に所有権移転しても、債務を返済しない限り、抵当権は実行される。

彼は、支払い不能になっている家の所有権を親に移転すれば良いと思っていたみたいだ。


まぁ元々素人なのに、悪いやつにそそのかされて不動産会社を立ち上げるぐらいだから、

考えが甘いのは当然の道理なのだろう。


この人は何とか買い戻しをしたいと思っている様だが、

絶対的信頼関係のある人に売却した形を取って、

その人に住宅ローンを組んでもらって債務を支払い、賃貸として住むと言う手があるが、

そうそうそんな都合の良い人は居ない。

それに残債が全部消える訳では無く、残った残債は破産宣告でもしない限り

支払わなければならない。


まぁその内どうにもならなくなって、また相談に来るだろうから放おっておくことにする。


しかし長引くデフレ不況、消費税増税でデフレは更に続きそうで、

これからも住宅ローン破綻する人は減りそうに無い。



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