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ビルダー 引き締め

大手建売ビルダーホールディングス。
これまで飛ぶ鳥を落とす勢いで大躍進していた。
そのやり方はむちゃくちゃで、
資金力に物を言わせて仕入れ物件を買いあさっていた。

各店には仕入れノルマがあり、
達成できないと支店長始め担当者の責任が問われる。
その為、相場を逸脱した価格でも苦し紛れに物件を仕入れる。

相場よりも高い金額で仕入れれば売値も当然相場よりも高くなる。
相場よりも高い物件は売れない。
そこで大幅値下げをやる。

相場よりも高く仕入れて相場よりも安く売る。
こんな事をしているから相場は崩れてぐちゃぐちゃになる。
地元の不動産屋が適正な価格で仕入れて販売しても、
直ぐ近くで出鱈目な事をやられると、
仕入れもできなくなるし売れなくなる。
だから、地元の不動産業者は建売をやらなくなった。

そんな強気で出鱈目な事をやっていた建売ビルダー。
今不動産の一次取得者はビーク時の1/3程度と言われいている。
だけど売りに出されている物件は1/3程度まで落ちていない。
当然売れ残り物件続出となる訳だ。

企業は商品とマネーが回って居ないと詰まる。
今大手建売ビルダーには黄色信号が点滅し始めたらしい。
相当危機感を持っている様だ。

聞いた話によると昨年暮れに、
ある一定以上の役職者は全員本社に召集され、
今後の仕入れ物件について指示があったらしい。

とにかく在庫を売り切る事、
仕入れは確実に売れるエリアと適正な価格で仕入れる旨の指示があった様だ。

これは地元不動産屋にとって大歓迎だ。
今まで大手ビルダーがやっていためちゃくちゃな行為が是正され、
適正な相場に戻る。

一方で、
大手建売ビルダーに物件を納めていた不動産屋は厳しくなる。
言うなれば、
一級品で無ければビルダーは仕入れないと言う事になるからだ。
一級品は数が少ない。

今後ビルダーが供給する物件数は市場に合わせて減るだろう。
そうなればビルダーの従業員数も減らす事になり、
今後よりリストラが加速されるのだろうな。

大きい所はそれなりに大変だ。
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