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消費税の影響だとなぜ言わない

日銀の黒田総裁が、2%の物価上昇を1年程度先送りする事を公言した。

日銀は二年前から、ベースマネー2倍、期間2年、物価2%UPを目標として金融緩和を行ってきたが、
物価2%に届かず、一年程度先延ばしにした。

達成できなかった理由は分かっている。消費税増税だ。
しかし黒田総裁は勿論、マスコミも消費税増税が原因だと決して言わない。
誰がどうみても消費税増税が消費の足をひっぱってデフレに逆戻りしてしまったのは知っている。
だけど決して消費税増税の影響と言わない事に違和感を感じる。

景気が後退した証拠に、自動車の在庫が増えている。
消費税増税の駆け込みの反動なのだろうが、同じような動きが住宅産業にも出ていて、
二桁の落ち込みをみせている。

消費税増税は再び行われる予定になっている。
経済学者や経済評論家の中には、その前に参議院選挙があるから再び消費税増税は争点になり、
増税は回避されると言っているが、財務省の圧力は強く、頭の悪い、利権にまみれた政治家が、
消費税が及ぼす経済への影響、引いては国民生活に及ぼす影響を危惧する政治家がどれだけいるだろうか。

恐らく消費税は10%に上げられてしまう。

日銀が物価上昇2%を達成できなかったと言う事は、景気の回復が遅れていると言う証明だ。
物価が上がるとまず最初に雇用が回復する。その次に消費が動き出し、失業率が3%程度まで低下すると、
賃金は急激に上昇し、景気の好循環が始まる。

しかしその元になる物価が上がらないと言う事は、スタートダッシュが出来て居ないと言う事だ。
消費税増税でスタートライン以下まで引き戻され、現在やっと再びスタートラインについた所で、
二年という期間を無駄にしてしまった。

物価2%を達成できなかったのは明らかに消費税増税が原因なのに、決してそれを言わないマスコミに
違和感を感じて仕方ない。
過ちを認めないと、同じ事を再びやる事になる。いや、絶対にやる。覚悟しておいたほうが良い。






その自動車在庫増えている
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