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景気が悪いと起きる事

知り合いの解体屋から久しぶりに電話があった。
この人は、
解体屋と言っても一人親方で、
室内専門の解体職人だ。
仕事が丁寧だからあちこちから引っ張りだこの職人。
その人がまたやられたそうだ。

やられたというのは、
仕事をしたのにカネを支払って貰えない、
つまり、
タダ働きをさせられたと言うもの。

あるマンションのリノベーション工事で、
知り合いの解体職人は部屋を解体した。
その後、
大工はじめ電気屋、水道屋、内装屋、ガス屋などが入って、
仕事を仕上げた。
ところが元請けがカネを支払わない。
電話をしても繋がらない。
やばいと思っていたら、
管財人の弁護士から連絡が来て、
元請けは自己破産したそうな。

少しでも取れるものがあれば良いのだけれど、
何にも無くて、
結局職方は1円も取れずにタダ働きになってしまった。
タダ働きならまだしも、
資材を仕入れた大工はじめ電気屋、水道屋、内装屋などが、
資材の分も貰えずマイナスだ。

パンクする奴ってのは、
大抵最後に逃亡資金を作る。
このケースもそうだ。
職方に仕事させて、
施主からは代金もらって、
自分の手元に資金をある程度残しておいて
自己破産する。
やられた方はたまったもんじゃない。
自己破産されたら取りようが無いからな。

でも、今このケースが増えているみたいだ。
中華コロナショックで仕事が激減し、
ショックが終わったと思ったら借り入れの支払いが始まり、
仕事だって本調子じゃないところに、
仕事の話があれば誰だって飛びつく。
で、仕事したけどカネ貰えないなんて、
泣きっ面に蜂、
踏んだり蹴ったりだ。

建設業界の第一線なんてのは、
騙し、騙されの魑魅魍魎の側面がある。
ちゃんと仕事していれば良いだけじゃなくて、
法的な事や、
経済的な事もある程度理解していないと、
食らう事になるから要注意だ。
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