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順番が違う事が分からないバカ

岸田政権がしきりに賃上げ要求をしている。

コストプッシュインフレの影響で、
消費者物価が上がっていて、
賃金が5%ぐらい上がらないと、
生活はその分苦しい状態になっている。

有権者の生活が苦しくなると、
選挙結果に影響する。
だから岸田政権は賃上げ要求をしている。

メリケンの利上げの影響で為替が動き、
日本は円安に動いた。
その影響でコストプッシュインフレが加速した。
輸出関連の大企業は過去最高の利益を生む一方、
内需産業は為替の悪影響で経費が増大した。
つまり内需産業は利益が減ったと言う事だ。

日本は加工貿易が盛んで、
輸出で食っていると言うのは大間違い。
輸出はせいぜい2割程度で殆どが内需なのだ。
つまり、
8割は悪い影響を受けていて不景気だと言う事だ。

その証拠に、
昨年10月の食料消費支出を見ると、
前年同月比でー0.4%だ。
景気が悪くなるとまず最初に切るのは遊興費などの、
別に無くても生きて行ける部分だ。
ついで被服費とか通信費などで、
最後に切り詰めるのが食費だ。
その食費がマイナスになっている。
如何に景気が悪くなっているかと言う事だ。

これがどういう事か分かると思うが、
今企業で賃金を上げる事ができるのは、
輸出関連で円高差益で利潤が増えた一部の大企業だけで、
その他大多数の企業は、
とても賃金を上げられる状態では無いと言う事だ。
それが分からずにお上は賃上げ要求をしている。

賃金を上げるには、
まず、需要を高めなければならない。
需要が高まると、消費と投資が伸びる。
世の中にマネーが回って来ると言う事だ。
その結果、企業の利益が増えて、
賃金を上げる事ができると言う順番だ。

では今岸田内閣がやっている事は何かというと、
中華コロナでサービス業を始めコテンパンにやられている。
本来ここで景気対策をやらなければならないのに、
岸田内閣がやっている事は真逆で、
金融収縮と増税で、
需要、すなわち消費を抑える事をやっている。

それなのに賃上げ要求とは、
やっぱり岸田はバカなんだな。

こんなバカがトップで指揮を執っていて、
この先日本経済(内需)が良くなると思うか?
こいつがやる事と言えば、
春から電力料金が大幅値上げされる。
一般家庭はもちろんだが、
電力料金の値上げは、
産業界に大きな影響を与える。
つまり原価が増えて利益が減ると言う事だ。
当然賃上げなんかできない。
更に資源があるのにそれは使わず防衛増税だとさ。

俺は岸田が総理総裁に選ばれた時に、
日本経済はまた厳しくなると分かった。
だって奴の背景は旧大蔵省で増税派だったから。
すなわち、
景気は悪い方向に陥ると分かっていたからだ。
そしてその結果、
その通りになっている。
そしてそれは、
これから更に不景気の様相が強くなって行くだろう。

今景気が悪いわりに失業率が増えていないのは、
安部政権の時に、
中華コロナで景気が落ち込んで失業率を増やさない様に、
企業に賃金補助を出しているからで、
いわばカンフル剤でごまかしている様なものだ。
しかし、カンフル剤の効果はもうじき終わる。
本来カンフル剤が効いている内に、
次の手当てをしなきゃダメなのに
やっている事は真逆で、
病人に冷水をぶっかける様な事をしようとしている。
そしたら失業率は実態経済に沿う事になるから上がるだろう。

失業者が増えると消費は各段に落ちる。
当然それは景気に反映する。
今でもGDPデフレーターはマイナスなのに、
更に悪い要素が加わると言う訳で、
俺は今後景気は良くて横ばい、
いや、悪くなる確率の方が高いと思っている。

そんな状態になりつつあるのに賃上げ要求だなんて、
まるで分っていないのが、
今の岸田政権と言う訳だ。

俺はサラリーマンをやっていた時に何度か転職した。
いずれも動機は上司がバカだから嫌になってしまったからだ。
そしてそういう事にならないためには、
独立して自分でやってゆくしか無いと思って独立した。

国家のトップがバカで、
国が悪くなって行く事の予想が付くと言う事が、
どれだけストレスな事か。
国替えするわけにもゆかず、
バカな奴のバカな政策で、
厳しい状況に追い込まれてゆく国民のなんと不幸な事か。
それが今の日本なのだよ。
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