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歓迎 財政出動

今年の7月、西日本方面で大雨による甚大な被害が出た。
その頃だと思うが、安倍っちが「国土強靭化」について公言した。
そして先の自民党総裁選挙。三選を果たした安倍っちは、再び国土強靭化について公言した。

アベノミクスと言われる安倍っちの経済政策は、
1金融緩和 2財政出動 3成長戦略の三本だ。
この内デフレ脱却に効果があるのは1金融緩和と2財政出動だ。成長戦略はどうでも良い。

デフレからの脱却には金融緩和と財政出動が必要なのは、経済学では当たり前の事。
日本は80年前の世界恐慌の時にこれを行って、
世界で一番最初に経済を回復させた実績を持っている。

日本は世界で唯一、先進国でデフレに陥って20年になる。
その切っ掛けは橋本内閣の時の消費増税だった。
その後、日本は誤った経済政策を続けた為、ずっとデフレから脱却できないでいた。
そこに襲ったのがリーマンショック、そして民主党政権。
日本はひどいデフレに陥った。

あまりの酷さに国民が疲弊し安倍政権が誕生した。
そして金融緩和が実施され、日本経済はここまで回復した。
失業していた人は何とか仕事にありつけ、史上最悪だった新卒の就職率は
買い手市場から売り手市場に転じた。

株価は回復し、経済も回復基調にある。
だけれども、消費税増税で足踏みし、その後もあまり勢い無い。

その原因は財政出動をしていない事にある。
金融緩和だけでは、デフレ脱却には勢いが足りない。
市中に直接マネーを流す事ができる、財政出動がぜひとも必要なのだ。

ところが誤った認識の財政規律を理由に、
財政出動は行われなかった。
それはピーク時の半分程度にまで陥っていた。
その為、デフレ脱却に未だ至っていない。

所が、今年7月に西日本を襲った豪雨災害に際し、
安倍っちは「国土強靭化」を口にした。
そしてこの度の総裁選再選の際にも国土強靭化を公言した。

つまり、これから国土強靭化の名のもとに、財政出動が行われ、
デフレ脱却、景気回復に期待が持てると言う事だ。

元々国土強靭化計画は、安倍内閣が発足した時に公約されていた。
年間20兆円、むこう10年に渡って、災害に強い日本を作ろうという物だ。
これは日本を災害に強い国土にする事はもちろんの事、
経済に及ぼす効果が高い事は言うまでも無い。
やっと重い腰が上がったというものだ。

これまで国土強靭化を謳いながら、財政規律の壁に阻まれて実施できなかった。
そして今年起きた未曾有の水害。
これを再び起こさない為の財政出動には、誰も文句は出せないだろう。
災い転じて福となすとも言える。
ただし、その為には、沢山の尊い命が失われてしまった事は慙愧に堪えない。

残り任期3年だが、
この間にデフレから完全に脱却できるのか?
しかしその前に消費増税がある。

消費増税が景気回復に悪影響を及ぼす事はいうまでも無い。
せっかく財政出動をしても、消費増税をやってしまったが元も子も無い。

今安倍政権が指示をされている大きな要因は、
経済の回復である事は疑いようもない。
もし安倍ッチが自らの手で憲法改正を行いたいのなら、
経済を回復させて、国民のゆるぎない更なる支持を得なければできないぞ。

消費増税は止めて、積極的な財政出動を行って、
今度こそ、デフレ脱却に期待したいところだ。


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