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原油価格下落

この所世界経済が弱含みだ。
日本も消費税増税の影響が広がっていて、アベノミクスの効果を打ち消してしまっている。

原油価格が下がり続けている。NY市場で一時53ドル台をつけた。
投資市場は一部パニックになっている。

資源の無い日本にとっては、原油が安くなる事は喜ばしい事である一方、
これまで原油市場には、米国で金融緩和されたマネーが流れ込んでいて、
そいつが価格をあげていたが、
今は金融緩和縮小で、原油を始め投機に回っていた世界中のドルが、
アメリカ本国に戻っている。

原油は元々30ドル台だった。新興国の経済発展や、投機によって価格が二倍以上になった。
それが萎んで居るという事で、元に戻っているとも言える。

これまで金融緩和された有り余るマネーが、マネーゲームで原油市場に投資されて、
その結果原油が高騰していただけで、マネーが抜けて元に戻っていると言うだけだ。

しかし広げた風呂敷を畳むとなると、広げた部分は打撃を受けるという事で、
生産コストの高いシェールオイルやガスなどは、太刀打ちできず、これに関わる産業は大打撃を受ける。

中東の産油国は、シエールオイルを潰すために生産を減らさず価格を下げていると言う声がある。
ライバルを潰せば、また市場を独占できるから。
でも原油の価格が上がれば、再びシエールオイルも復活するから、それが第一の原因とは言えないと思う。
やっぱり投資資金が抜けている事が、原油価格を引き下げている原因だと思われる。

また世界同時不況と、日本など省エネ技術が発展し、油を以前より使わなくなり、
原油の需要が減ってきている事も一因であろう。

この15年。アメリカの資本主義が世界中で暴れまわって、世界経済を混乱に陥れた。
世界中を舞台にマネーゲームをやった結果だと言える。

日本人は投機とか投資とかは文化的にあまりなじまない為に、
マネーゲームに直接巻き込まれる事はなかったが、
妙にプライドが高い所が、金融政策を誤らせ、それが現在も続いていて、
日本経済を相変わらず悪くしている。

また産油国が原油価格の主導権を握り、再び価格が高騰するのでは無いかと懸念する向きもあるが、
金融引締めでかつて程の値上がりは無いと思われる。


まぁマネーゲームで高騰していたものが、元に戻っただけと言えばそれまでだ。


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