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出血が止まらない

一昨日ぐらいから、
韓国ウォン対ドルレートが1400を超えている。
現在は1415程度でもみ合っている。

チャートを見ると、
これまで韓国政府が必死で介入していたんだが、
それも限界を迎えつつあり、
半ば諦めた様な雰囲気がある。
それでもワロス曲線は続いているが、
完全に力負けしている感じだ。

韓国は経済が常に綱渡り状態で、
通貨安でも通貨高でもダメな国。
微妙なレートじゃないと経済は回らない国。

というのは、
韓国はアジア通貨危機の時に一回破綻している。
この時はIMF、日本、米国によって救われた。

その時に韓国の金融は大きく変革されて、
外資が韓国の金融に流れ込んだ。
自国通貨を発行する韓国の中央銀行は、
なんと赤字なんだそうだ。
つまり、
韓国経済は外資で回っていると言っても過言では無い。

韓国経済の主な物は外需で、
通貨高の場合は輸出がダメになり、
通貨安の場合は輸出は良いのだが、
その一方で通貨安を嫌って外資が逃げてしまう。
財布の中にカネが無ければ経済は縮小してしまう。
また、
外国から金を借りている場合、
自国通貨が下がると、
ドル決済するから、
返済額が増えてしまうから大変。

こうした事から韓国経済は、
微妙なレートを保たなければならず、
だから韓国政府は禁じ手である為替介入を行い、
レートを微妙な位置に調整しているのだな。
韓国政府は為替介入を否定しているが、
チャートを見れば介入している事は推察される。
この様子が分かるのが、
いわゆるワロス曲線という奴だ。

アメリカが好景気とプーチンショックの影響で、
物価が爆上がりの為、
金融収縮をやりはじめた。
つまり、金利を上げたのだな。

マネーは金利が高い所に流れる。
韓国で運用しているよりも、
アメリカで運用している方が儲かる。
こうした事から、
韓国から外資のマネーが抜け出ているのだな。

マネーが抜け出るとデフレ傾向になる。
つまり景気が悪くなる。
韓国の場合、
マネーが抜け出るのはアメリカと比較して金利が低い事にあるんだが、
だからと言って韓国が金利を上げると、
韓国国内の経済を締め付けてしまう事になる。

生き物に例えたら、
マネーが抜け出る事は、
血を抜かれる様なもので経済は悪化する。

では、
どの程度悪化するかと言う事なのだけれど、
韓国経済を取り巻く環境は、
悪い事はあっても良い事は見当たらない。
主な輸出先である中国様も経済絶不調。
資金をあてにしている日本はそっぽを向いている。
物は売れない、カネは無い状態なのだ。
このままでは韓国は再びデフォルトを起こすのか?

デフォルトを起こすかどうかの目安として、
国債のCDSレートがある。
これは国債の補償保険の様なもので、
ヤバい国のCDSレートはあがり、
安全な国は低い。

韓国のCDSをみると急上昇だ。
中国のCDSレートを追っかけている。。
このまま上昇が続く様であれば危険水域に入ってくるのだろうが、
今のところはしばらくの間、
注視が必要な状況。

韓国は手持ちのドルでウォンを買って、
必至でウォンが下がるのを防いでいる。
つまり外貨を使って買い支えているという事で、
それは手持ち外貨が減る事でもある。

外貨が無ければ国際決算ができない。
つまり物が買えない。
だから韓国は日本に対して通貨スワップを要望している。
スワップが成立すれば韓国は、
日本からドルを融通できる。

しかし日本は文政権の時に引き起こした、
いわゆるインチキ徴用工問題や、
インチキ慰安婦、
レーダー照射問題、
資本財の不正輸出問題など、
これらが解決しない限り韓国を無視している。

今も韓国ウオンの下落は止まらない。
韓国の外貨出血は止まりそうもない。
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