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期待半分の片山

高市内閣が発足して、
日経平均株価は上昇がトレンドだな。
市場がいかに高市内閣の経済政策に期待している現れだ。

その期待を担っているのが財務大臣で、
片山が財務大臣に任命されて就任したが、
俺は期待半分に見ている。

今日本の景気回復の足を引っ張っているのは、
紛れもなく財務省だ。
景気が悪い時に摂る経済・財政政策は、
金融緩和と財政出動だ。
つまり、
市場のマネーを増やす事だ。

これにブレーキを掛け続けているのが財務省だ。
財務省の役人は、
増税すると出世する。
その根底は、財政規律にある。

これは、
戦後GHQが押し付けた法律で、
財政黒字でなければならない事としている。
ところがこれは、
国の金融・財政政策としては誤りだ。
企業でもそうだが、
経済活動をする上で、
資本金の他に金融機関から融資を受けて企業活動を行っている。
資本金だけだったら幅広く企業活動ができないからだ。

これを国に置き換えると、
税収だけでは国家運営は成り立たない。
だから国債を発行して国家運営をしてゆく。

ところが財務省の言い分では、
「国債はまかりならん!税収だけで運営すべきだ!」
と言っている。
そして税収が足りないから、
「国内の経済状況がどうであれ増税をする!」
と、
こんなバカな事をずっとやっている訳だ。
だからちっとも日本の景気、
特に内需は良くならない。
それが30年も続いている。

ちなみに、
一般会計の他に、
特別会計ってのがある。
世間で言われるのは一般会計の方ばかりで、
特別会計の事は何も言わない。
なぜ言わないのか?
それは特別会計も含めたら、
税収が増えてしまって、
「税収が足りないから増税する。」
と言う言い訳ができなくなってしまうからだ。

随分前おきが長くなったが、
片山は旧大蔵省・現財務省の役人出身だ。
以前テレビ番組で片山が、
「日本の財政は借金が多いから増税しなければ駄目だ。」
旨を公言していたのを俺は良く覚えている。
その様な思考を根底に持っている者が財務大臣に就任しても、
世の中のトレンドに乗って、
多少の財政出動の動きはするだろうが、
日本が抱える根底の問題を覆せるとは思えない。

それと何度も書いているが、
自民党の約半数は中共の毒饅頭を喰らっていて、
維新のバックには中共が控えていて、
真の保守思想を持つものは、
与党の全体の1/3程度だから、
日本の財政・経済政策がこれまでの誤りの政策から、
180度一気にひっくり返る事はあり得ない。

だから期待半分なのだ。

かと言って現状を鑑みると、
他に手立てが無いから、
高市内閣は、
ベターなのだろうな。
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