勝手にぶつぶつ

フランスの新聞社襲撃事件なんだが、襲われた新聞社の風刺画はかなりどぎつい事が売りだった様だ。
それをイスラム原理主義者が許す訳が無い。新聞社を襲撃して世界に知れ渡る事となった。
この事件に寄って、イスラムの礼拝堂に豚の死骸が投げ込まれるなど嫌がらせを受けているそうだ。

この事件はイスラム教が起こした事件として世界中に発信されているが、
イスラム教徒にしてみたらいい迷惑だ。
イスラム教にアッラーを冒涜されたら襲撃しても良いという教えは無い。
事件を起こした奴らは跳ねっ返り者だと言って良い。

そしてもうひとつ気になっている事がある。
それは、報道が殊更イスラムを問題視している様な印象を与えていると言う事だ。

フランスはキリスト教徒が圧倒的に多い。キリスト教は他の宗教を否定する。
そういった背景が前提で、この事件の報道ぶりをみると、
暗にイスラムを否定している様に見えて仕方が無い。

日本人は八百万の神が存在する事が宗教というより文化となっているから、
キリスト教でもイスラム教で受け入れる事ができるが、
キリスト教が多いアングロサクソンは、イスラム教を始めとした他の宗教を認めようとしない。

原油が産出される中東は、圧倒的にイスラム教徒が多い。
石油利権を手にしたいアングロサクソンにとって、イスラム教徒は敵の様な物だ。

アングロサクソンとイスラムの戦いは後を絶たない。
中東のいざこざはもちろん、アフガニスタン、そしてその原因となった９１１テロもそうだ。
９１１テロはユダ金のヤラセだ。

俺が懸念するのは、フランスで起きた事件が、対イスラムという概念にならないかと言う事だ。
イスラム教は決して邪教では無い。イスラム教とキリスト教は兄弟の様なものなのだ。

最初にユダヤ教があって、旧約聖書が作られた。
その旧約聖書を元に、キリスト教の新約聖書が作られた。
イスラム教も旧約聖書を元にして、コーランが作られている。
根っこは同じなのだ。

ユダヤ教のヤハウエ・ヤーヴェ、キリスト教のゴッド、イスラム教のアッラーはいずれも同じ「神」なのだ。
それが故、いざこざが絶えない。「俺の所が本物だ！」ってなものだ。

いざこざの根底に宗教があると質が悪い。特に原理主義者になってしまうと、他を否定する様になるから。
だから今回の様な事が起きるし、中東辺りでは紛争が絶えない。

日本も他人の事は言えない。極右や極左なども原理主義と同じような物だ。
極端な宗教も極端な政治も、本質はどこかに行ってしまって、闘争が主になってしまっている。

原理主義者や利権の亡者達は、その平穏を破る事をする。
本来は宗教や文化が異なる民族が、共存してゆくのが現代社会で有るはずなのに、
人々の平穏な生活を宗教が奪うなどと、全く愚かな事だ。

報道はやたらイスラムを強調するが、これとてアングロサクソンの恣意的な意図が見える。
八百万の神を受け入れる日本人としては、様々な考えを受け入れ、共存して行く事で繁栄してきた。
世界も共存、共栄して行く事を望みたい。