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熊本地震から一ヶ月

熊本地震から1ヶ月が経った。
未だ余震が収まらず、いまでも地震活動が続いていて、
お上は、震度6弱程度の余震もあり得ると発表している。

大きな直撃地震を数発喰らった益城町などでは、家が倒壊して、
未だ避難所やクルマ、テントで避難生活をしている人が大勢いる。
避難者のストレスも溜まり、体調を壊す人も出て来ている。

そりゃそうだ。避難生活なんて1周間ぐらいが限度で、
1ヶ月にもなれば、心身ともに疲れる。

インフラは着々と整備が進んでいるが、まだ全部では無い。
特に水はこれから暑くなるから、一刻も早い完全復旧が望まれる。

収入を失った人も多い。会社や店が損傷を受けて、未だ再開の目処が立っていない人も多い。
これはとても深刻な事で、収入を絶たれると言う事は、
震災からの立ち直りを阻害する大きな要因で、何をする事もできない。

東日本大震災でも問題になったが、今回の地震では多くの建物が倒壊した。
まだローンが残っている家もあるだろう。
更に職を失ったとなれば、破綻は免れない。
こういう人たちを救う仕組みを作らなければ浮かばれない。
地震保険なんてのは、屁のつっぱり程度にしかならない。
熊本地震では、新しい耐震基準の家でも、数回に及ぶ強い地震で倒壊している。
耐震基準を見直すきっかけになるかも知れない。

今回の地震では、通電火災が起きなかった。
通電火災は、阪神淡路大震災で起きた事で、
倒壊した家に通電した場合、ショートなどして、そこから火災が発生するもので、
これによって、神戸地区では大規模な火災が発生し、多くの人が亡くなった。

今回はこれを教訓に、倒壊した家への配線を切断、確認した上で通電したため、
復旧までに時間が掛かったものの、通電火災は発生しなかった。

カスメーターには、地震が起きると自動的にガスの供給を止める装置が設置されているが、
電気のブレーカーにも同様の装置を整備する必要があるかもしれない。

熊本地震にはこれまでの震災の多くの教訓が生かされているが、
まだまだ改善しなければならなら事が沢山ある事も露見した。
特に避難先の環境改善、仮設住宅の設営の迅速さが求められる。

関東地方にも複数の活断層が確認されている。
明日は我が身だ。熊本地震は、決して他人事では無い。
熊本地震の一日も早い復興を願いばかりだ。

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