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壁にぶつけたトマトと同じ

昨夜山陽新幹線で、走行中の列車が人を跳ねた事故が起きた。
跳ねた列車の運転士はそれに気が付かず走行を続け、
対向する列車の運転士が、当該列車の先頭部分が破損しているのを見つけ、
人を跳ねた事が分かった。
跳ねた列車を運転していた運転士は、それに気が付かなかったのだろうか。

これは以前警察官から聞いた話なんだが、
新幹線と衝突した人間は、
壁に思いっきりトマトをぶつけたのと同じ状態になるんだそうだ。

総重量約1000トンの物体が、300キロ近い速度で衝突したら、
その衝撃力はとてつもない。
人間の骨格など、1000トン、300キロに到底太刀打ちできる訳も無く、
一瞬にして四分五散してしまうのだそうだ。

事故があったのは夜で、運転士は線路上に人が居た事を視認していなかったのだろう。
衝突した時に、何らかの音はしただろうが、
1000トンの塊が高速で走行していて、
衝突した人間の体などとうふの様なものだ。
更に衝突した場所は、運転席から10m近く先で、
恐らく衝撃は感じなかったのだと思われる。

更に破損している箇所はノーズで、
夜間だから視認しにくく、
車体の異常を確認できなければ、
運転士は「何だろう?」と思っても、
運転をつづけたものだと思われる。

原因はおそらく自殺だと思われるが、
鉄道自殺は、沢山の人に影響を及ぼす。
鉄道会社は甚大な損害を被り、
それは結果として遺族に損害賠償請求される。

車両の修理費はもちろんの事、
営業損失は莫大な金額になり、
とうてい支払える物ではない。

そういう事から鉄道会社は、
自殺による事故の損失は遺族に請求する事がなかったが、
それが近年では請求する様になっているとの事だ。

何年か前、通勤ラッシュが終わった私鉄で、
踏切でクルマと列車が衝突事故を起こした件で、
鉄道会社は、事故の原因を起こした者に、
8000万円程度の損害賠償請求をしたそうだ。
その結果、事故を起こした本人は自殺し、
その親が財産を処分して賠償金を支払ったと聞いた。

生きる意思を失って鉄道自殺をしたのだろうが、
事故の影響は多大なものになる。
本人は即死して関係ないかもしれないが、
遺族を始め、鉄度会社、利用者には多大な損害が出る。

自殺はもちろんだが、
特に鉄道自殺だけは、絶対にしてはならない。
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