勝手にぶつぶつ
ここはよのすけのストレス発散の場、
勝手な事を書いています
孤独老人の相続と核家族化による関係希薄
まずは被相続人のご冥福をお祈り申し上げる。
今、相続物件をあつかっている。
被相続人が亡くなり、所有していた不動産を相続人が売却処分するというもの。
これは良くある話。
今回は、被相続人と相続人との関係が希薄で、状況が良く分からない事に加え、
相続した不動産に、特殊な要因があり、簡単には処分できない物件だった。
被相続人の親は既に死亡していて、結婚しておらず子もいない。
その為相続人は兄弟になる。
ウチはその兄弟の代表者から売却の委任を受けた。
被相続人は実家に両親と暮らしていた。兄弟はみな家を出た。
両親は随分前に亡くなり、その後は独り暮らしをしていた。
被相続人は晩年体を悪くし、歩くのもままならない状態になった。
ある日状態が悪くなり、救急車で病院に搬送されたが、
帰らぬ人になってしまった。
その後相続が始まったんだが、
子供がおらず、兄弟はあちこちに散らばり、
みな殆ど実家に帰る事もなく、被相続人の状況が分かる人が誰もいなかった。
資産だけでなく負債もあった。
財産は兄弟で相続する事にして、負債は兄弟で分担して支払った。
そして不動産を売却しようと言う事になった。
そんな状態でウチに売却の依頼が来たんだが、
その物件は、ちょっと特殊な要素が複数あり、
最初、相続人が他の不動産業者に売却を依頼したが、
問題が解決できなくて放棄された。
ある人の紹介で、ウチはその物件を引き請け、
絡んだ糸を一本一本解きほぐし、何とか出口を見つけた。
ただし、まだ複雑な手続きが残っているが、解決はできる。
独り暮らしの老人が増えていて、その相続も増えている。
家族の関係が希薄になると、その人を取り巻く状況が誰も分からず、
今回もあったが、被相続人が負債を抱えていた事が発覚して、
相続人はそれを引き請ける事態になる事もある。
兄弟ですら状況が分からないのに、
他人のウチはもっと分からない。
複数の問題があるにも関わらず、その問題が何であるかから調べなければならず、
当初の仕事はまるで探偵だった。
そして、その問題は法的にも深刻な状況にあった。
自慢する訳では無いが、
今回預かった物件は、並みの不動産屋では解決できないと思う。
事実、当初依頼した不動産屋は、手を付けたものの、
問題が解決できずにさじを投げた。
それらの問題を解決して行くには、知識と経験と駆け引きが必要になる。
カネ儲けばかり考えている様な不動産屋では到底手に負えない。
ウチはこれまで、ってか、俺はこの業界に入った時から、
この手の物件を商品化する事をやっていたから、
全部ではいが、モノにする事ができる。
今回の仕事も、そんな事からウチにお鉢が回って来た。
こういう物件は、これからも出てくるのだろう。
年寄りの一人暮らしが増え、
関係が希薄化すると、相続人と言えども他人とほぼ同じ。
被相続人の状況が分からず、相続人は苦労する。
もちろん費用も掛かる。
核家族化は、戦後日本の@「家制度」を解体する目的で進められてきた。
嫁姑の煩わしい関係が無くなり、核家族化は急速に普及し、今では一般的になっている。
しかし相続がある限り、親子・親戚の関係希薄化は障害になる。
さらに老人の一人暮らしが増えれば尚更だ。
ひとり亡くなられた被相続人は晩年、何を想っていたのだろうか。
思う様に動かない体と、自分が置かれた状況を受け入れていたのだろうか。
改めて家族の大切さを思い知らされた。
今、相続物件をあつかっている。
被相続人が亡くなり、所有していた不動産を相続人が売却処分するというもの。
これは良くある話。
今回は、被相続人と相続人との関係が希薄で、状況が良く分からない事に加え、
相続した不動産に、特殊な要因があり、簡単には処分できない物件だった。
被相続人の親は既に死亡していて、結婚しておらず子もいない。
その為相続人は兄弟になる。
ウチはその兄弟の代表者から売却の委任を受けた。
被相続人は実家に両親と暮らしていた。兄弟はみな家を出た。
両親は随分前に亡くなり、その後は独り暮らしをしていた。
被相続人は晩年体を悪くし、歩くのもままならない状態になった。
ある日状態が悪くなり、救急車で病院に搬送されたが、
帰らぬ人になってしまった。
その後相続が始まったんだが、
子供がおらず、兄弟はあちこちに散らばり、
みな殆ど実家に帰る事もなく、被相続人の状況が分かる人が誰もいなかった。
資産だけでなく負債もあった。
財産は兄弟で相続する事にして、負債は兄弟で分担して支払った。
そして不動産を売却しようと言う事になった。
そんな状態でウチに売却の依頼が来たんだが、
その物件は、ちょっと特殊な要素が複数あり、
最初、相続人が他の不動産業者に売却を依頼したが、
問題が解決できなくて放棄された。
ある人の紹介で、ウチはその物件を引き請け、
絡んだ糸を一本一本解きほぐし、何とか出口を見つけた。
ただし、まだ複雑な手続きが残っているが、解決はできる。
独り暮らしの老人が増えていて、その相続も増えている。
家族の関係が希薄になると、その人を取り巻く状況が誰も分からず、
今回もあったが、被相続人が負債を抱えていた事が発覚して、
相続人はそれを引き請ける事態になる事もある。
兄弟ですら状況が分からないのに、
他人のウチはもっと分からない。
複数の問題があるにも関わらず、その問題が何であるかから調べなければならず、
当初の仕事はまるで探偵だった。
そして、その問題は法的にも深刻な状況にあった。
自慢する訳では無いが、
今回預かった物件は、並みの不動産屋では解決できないと思う。
事実、当初依頼した不動産屋は、手を付けたものの、
問題が解決できずにさじを投げた。
それらの問題を解決して行くには、知識と経験と駆け引きが必要になる。
カネ儲けばかり考えている様な不動産屋では到底手に負えない。
ウチはこれまで、ってか、俺はこの業界に入った時から、
この手の物件を商品化する事をやっていたから、
全部ではいが、モノにする事ができる。
今回の仕事も、そんな事からウチにお鉢が回って来た。
こういう物件は、これからも出てくるのだろう。
年寄りの一人暮らしが増え、
関係が希薄化すると、相続人と言えども他人とほぼ同じ。
被相続人の状況が分からず、相続人は苦労する。
もちろん費用も掛かる。
核家族化は、戦後日本の@「家制度」を解体する目的で進められてきた。
嫁姑の煩わしい関係が無くなり、核家族化は急速に普及し、今では一般的になっている。
しかし相続がある限り、親子・親戚の関係希薄化は障害になる。
さらに老人の一人暮らしが増えれば尚更だ。
ひとり亡くなられた被相続人は晩年、何を想っていたのだろうか。
思う様に動かない体と、自分が置かれた状況を受け入れていたのだろうか。
改めて家族の大切さを思い知らされた。
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