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天然ガス争奪戦

プーチン率いるロシアが、
ウクライナを侵攻しようとしている。

西側諸国はそれを警戒している。
プーチンの主張は、
「NATOを拡大させるな!」
と言う事なんだが、
西側はそれを受け入れない。

今ヨーロッパのエネルギーの20%は、
ロシアからのパイプライン引いている天然ガスだ。
特にその需要が高いのはドイツだ。
ドイツはバカだから、
クリーンエネルギー政策を薦めた為、
結果エネルギーが不安定かつ高コストになってしまっている。

ロシアの主張は
「グズグズ言うとパイプライン止めるぞ!」
と言う事だなだ。
止められると困るのはドイツを始めとするヨーロッパで、
それを打開する為に、
こないだメリケンの音頭で、
天然ガスの一部をヨーロッパに割り当てる旨の発表があった。
日本もそれに従う旨の発表があった。
万一ロシアがパイプラインを止めた場合、
ヨーロッパが困らない様にするためだ。

ロシアの基幹産業は天然ガスなどの天然資源の売却だ。
ヨーロッパは天然ガスを買ってくれるお得意さんで、
自らパイプラインを絞ってしまったら、
ロシアにカネが入らなくなってロシアも困る事になる。
だけどロシアは強気だ。

それは、
ヨーロッパに売らなくても中共が地続きで、
中共が買ってくれるから、
お得意さんがヨーロッパから中共に変わるだけだから困らない。
そんな事もあってこの所、
ロシアと中共は仲が良い。

困るのは日本を含めた西側諸国で、
天然ガスの振り分けと言うか、
争奪戦が始まる事になって、
価格が釣り上がると言う事だ。

原発が止まっている日本は、
火力と水力で電力を賄っている。
風力や太陽光発電は不安定だからベース電源にはならない。

火力の燃料は天然ガスと石炭で、
馬鹿な地球温暖化騒動で、
天然ガスを燃料とする火力発電所が増えている。
資源が無い日本としては、
天然ガス争奪戦は、
国の根幹を揺るがす事になりかねない。

日本の省エネと環境技術は世界一で、
石炭火力で発生する排ガスをかなりクリーンにする技術を持っている。
オーストラリアなどは石炭は露天掘りで採取するコストが安い。
その辺りを利用して、
日本は石炭を大いに利用すべきだ。

日本に資源は無いと書いたが、
実は日本にも石炭だけはあちこちにあって、
今は殆ど採掘していないが、
それはコストに合わないからだ。

だけどイザとなったら石炭がある。
コストは掛かるけど。

それと同時に、
日本周辺の海底には、
メタンハイドレートがかなりの量がある事が分かっている。
この辺りの開発技術を国を上げてやるべきだ。

こうしたグローバルで、
長期的視点をもってエネルギー開発をして行かないと、
資源が乏しい日本は、
世界でちょっとエネルギー騒動が起きる度に不安定になる。

それとこれは一般家庭にも言える事なんだが、
エネルギーは分散しておいた方が良い。
どれかひとつだけにしてしまうと、
それがダメになった時にどうにもならなくなる。
だから俺はオール電化住宅などというものは、
愚の骨頂だと思っている。

当面西側先進国は、
天然ガス争奪戦が始まる事になる。
政府も日本海で天然ガス開発を始める様だが、
資源の無い日本は、
狡猾なぐらいにエネルギーを確保しておかないと、
国の根幹がゆらぐ事になる。
でも既に馬鹿な政治で、
国の根幹は揺らいでいるか。


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