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~してくれたら嬉しいです

近年は本を読む人が減ったそうだ。
そりゃそうだろう。
ネットが発達した今、
殆どの情報はネットから入って来て、
PCやスマホを見て情報を取っている。

そのせいか文章を書けない奴が増えていて、
ビジネスシーンでも「?」と思う事が時々ある。

こないだある不動産取引をした。
先方の担当者は若いあんちゃんだった。
また業界に入って2~3年ぐらいなのだろう。
上役がサポートについていたが、
大概の事はあんちゃんがこなしていて、
将来有望な感じがした。

所がだ、
契約が決まって書類や資料のやり取りをメールでやっていたんだが、
先方からウチに資料を請求するメールに
「〇〇の資料を頂けたら嬉しいです。」
と書いてあった。

俺はお前が喜ぶために仕事してんじゃねぇよ。

「~してもらえたら嬉しい」
と言う表現はネットのあちこちに書かれている。
その影響なのだろう。

「~してもらえたら嬉しい」
というのは、
一見へりくだっている様で、
実は
「俺に〇〇をしてくれらたら俺は嬉しい。」
という意味で、
これは上から目線になる。

「〇〇の資料を頂けたら嬉しいです。」
ではなくて、
「〇〇の資料がございましたら頂けないでしょうか。」
と書くのが日本語として正しい。

よく話題になるのは、
「〇〇でよろしかったでしょうか?」
とか
「〇〇なんですね。」
があるが、
これも間違いではないが、
使う時の状況によっては違和感がある。

ちなみに最近よく使われる
「了解です。」
の「了解」は、
目上の者が目下の者に対して
「内容を理解した。」
という意味だ。

だから目上の者から何かを言われて返事する時は、
「了解」
は使わない。

目上の者から言われて
「内容を理解した。」
という時には、
「承知しました。」
だ。

言葉と言うのは常に変化する。
使い方も変化して行くものなんだが、
違和感は拭えない。
営業は言葉をちゃんと使わないと、
プロとしては恥ずかし事になる。
その辺りを営業職としては意識するべきだ。
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