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違法開業

不動産屋を開業するには、
不動産業免許が必要だ。
不動産業免許を取得するには、
専任取引士が居ないと不動産業免許を取得できない。

前にも書いた事があるが、
ある会社に勤めていた営業マンが会社を辞めて会社法人を立ち上げた。
所が本人は取引士の資格を持っていない。
そこで、
誰か資格のある者から取引士の免許を借りて、
不動産業の免許を取得しようという訳だ。

件の法人は社長の一人会社で、
取引士を社員として雇う訳では無い。
専任取引士は常勤で無いと不動産業免許は下りない。
つまり資格者は社員であるか常任の取締役で無ければならず、
臨時やパートではダメなのだ。
もちろん、
形だけで免許を借りるなんてのはもってのほかだ。

件の会社は、
実際には資格者を雇う事無く、
不動産業免許申請の際に、
資格を持っている者の名前を書き込んで、
不動産業の免許を取得しようと言う訳だ。

これは違法行為だ。

たとえ役所を騙して首尾よく不動産業免許を取得しても、
事態が発覚すれば免許は剥奪される。
また、
資格を持っている者に何かあって、
専任取引士で無くなった場合も同様で、
不動産業務ができない。
こんな状態では不動産業者としては、
実に不安定な状態なのだ。
ってか、
先述した通り不正な免許の取得で、
そもそも違法行為だ。

実は不正行為で不動産業免許を取得して開業してる不動産屋がある。
社長はいい加減な男で不動産の事は良く分かっていない奴だと言う事は、
地元では昔からよく知られている。

その不動産者に取引士の免許を貸している男も知っている。
資格者はその会社の社員でも常任役員でもない。
不動産ブローカーだ。
今の所不正は発覚していないが、
誰かがチクればこの会社は不動産業免許をはく奪される。

件の不動産屋はダーティーな部類で、
エンドを扱う不動産屋ではなくて、
似非同和を使って無理やり許可をとってデベロッパーに物件を流すと言う、
アンダーグラウンドな不動産屋だ。

先述した通り、
許認可をしている役所に電話一本すれば、
この不動産屋は処分されて不動産業の免許をはく奪される。

閑話休題

話が飛んだが、
営業マンを辞めて不動産屋を開業しようとしている奴、
こいつは開業後の展開について、
夢の様な事を語っている。
その内容は俺から言わせれば完全見切り発車で、
到底うまく行くとは思えない。

そんなに都合よく展開できれば、
世の中全て丸く収まるし上手く行く。
不動産・建築業界は少子高齢化の影響で完全に斜陽産業で、
業界の業績はこの先も右肩下がりだろう。
今はベテランが如何に生き残るかの競争になっている。
それだけ業界は厳しい状態だ。

生き残るにはある程度の資金力と人脈と経験が必要になる。
所がこの度法人を立ち上げた奴は、
資金も人脈も無い。
展望はネットに頼っている。

不動産屋と建築屋がネットだけで展開できれば世話無い。
その辺りの事をまるで理解して居なくて、
夢を見ているに過ぎない。
幸せな奴だ。

早速最初の小さなプロジェクトに躓いている様で、
果たしてどうするんだか。
確たる事業計画が出ていないのに、
見切り発車しているのだ。

壮大な事業の夢は構わないが、
目の前の小さな案件すらまともにこなせない会社に、
未来があるとは到底思えない。
ましてや違法開業で事業展開して行こうなんざ、
相当な甘ちゃんだよ。
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