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胡散臭い話

年の瀬になって、
きな臭いと言うか、
胡散臭い事になってきた。

というのは、
知り合いからリフォーム工事の話が来ていた。
中古マンションをリフォームすると言う事で、
図面をウチに送って来た。
当初からこの仕事、
何故か乗り気がしなかった。

内容と図面を基に見積を出したところ、
予算の倍以上の金額になった。
見積を提示したら「高いのなんの。」と文句を言って来た。

「高い。」と言われても、
それなりにボリュームがあるのだから当然の金額だ。

使う設備とか仕様を変えないと到底できない旨を説明したが、
元請けは贅沢な事を言っている。
ウチは当然そんなのではできない旨を伝えた。

そしたら図面と仕様を若干変えて見積依頼をしてきた。
現在見積を出している所だが、
変更後の図面と仕様でも、
予算内に納まらないだろう。

元請けが言うには、
客からはまだ工事を全然やっていないのに、
既に工事代金全額を受け取っていると言う。
「年末だからウチに先にいくらかでも支払おうか?」
と言って来た。
別にウチはカネに困っていないし、
まだ見積も出ていないのにカネを受け取る謂れは無い。

しかも元請け、
ウチが工事するとして、
件のマンション組合に、
工事の届を出しているらしい。

冗談じゃない。

まだ最終見積は出ていないが、
到底予算の範囲で納まる訳は無く、
ウチでは請負ないだろう。

工事もしていないのに、
客から先に全額工事代金を取っていると言う事は、
相当カネに困っていると言う事だ。
よしんば見積が予算内に納まったとしても、
先食いしてしまって、
ウチに工事代金が支払われる保証は無い。

更に、
工事に全く着手しておらす、
施工もハッキリしていないのに、
先に客から全額工事代金を取る奴とは、
危なくて仕事など受けられない。

どうも嫌な予感がしている。
多分見積は予算の範囲には納まらないだろうから、
それを理由にウチはこの仕事を断るつもりだ。

ビジネスは遊びじゃない。
企業は利益を追求するのが使命。
採算が合わない仕事を受ける道理は無い。

年明け早々に見積が出て来るのだが、
当然予算に納まる金額では無いだろう。
それにこんな仕事を引き受けたら、
トラブルに巻き込まれる事になるだろう。
ウチはこの仕事を断る事にする。

新年早々の仕事で痛手を負わずに済みそうだ。

ただし、
客は支払ったカネが戻って来るのだろうか?
多分、
戻って来ないだろうな。

この話のつづき
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