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独立バカ

この春、首都圏郊外の不動産屋は随分人が動いた。
人が動くと言う事は、業績が悪くて食えないと言う事だ。
他の会社に移籍する者もいるが、中には独立してやろうと言う者もいる。

独立しても3年後に残っているのは半分ぐらいだ。
潰れる奴というのは、勘違いしている。見込み違いと言っても良い。

独立すれば、手数料はまるまる自分の物になるから、余裕で食えると考えているらしい。
世の中そんなに甘くない。

会社員でいるときは、所属している会社の看板で喰っている事に気がついていない。
独立して、どこの誰だか知らない様な奴には情報を流さない。
また、聞いた事も無い様な会社に、物件を預けない。ましてやカッコ1では尚更だ。

俺の身近にも独立開業しようと目論んでいるバカが居る。
そいつは数年前にある人に騙されて法人を設立した。
しかし本人は宅地建物取引士の免許を持っていないから、
不動産業として開業していない。やっている事はブローカーだ。
そして約款にも不動産業は謳っていない。

奴は馬鹿だから、法人を設立して3年経ったから、
銀行から借り入れを起こして物件が買えると思っている。
不動産業として3年連続で右肩上がりの業績なら、それはあり得るだろうが、
不動産業としての実績は無いし、これまでも会社としての実態は無い。
法人登記した場所は、奴の実家で、全く普通の家でペーパーカンパニーだ。
 
銀行だってバカじゃない。業績、業歴も見るし、実態調査もする。
そういう所を丸で理解していない。
しかも金を持っていない。
手持ち金は業績が厳しいから使ってしまい、不動産業の免許を取るための資金も無い。
それを含めて銀行から金を借りようとしている様だが、全くおめでたい。

こいつ、3年前に法人登記した時に、即銀行から金が借りられると思っていて、
銀行に行ったらけんもほろろに断られた過去がある。
そして今度こそ借りられると思っているw。
 
今金融業界は、金融緩和で金が余っているが、内容の悪い所には貸さない。
貸出レートが下がり、利幅が少なくなった金融機関は、より貸出審査が厳しくなっている。
ってか、保証会社が厳しくなっている。

法人設立したから、金融機関から金借りて左うちわだと思っている独立志向のバカども。
やれるもんならやってみい。
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