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案の定

俺がいつもクルマで通る所に3棟の建売現場がある。
その建売は10年ほど前に分譲されたもので、
当然全区画の建物に人が住んでいる。

その現場は調整区域で、
都計法34条11号の開発許可を受けて建てられている。
敷地は各100坪ぐらいで、
延べ床面積30坪程度の木造二階建ての建物が建っている。

一か月ぐらい前にその現場の前を通りかかったら、
三棟の内、一棟の敷地の庭で基礎工事をやっていた。
物置を立てるには広い基礎だ。
多分10坪ぐらいある。

それから一週間ほどしたら建築が始まった。
その現場は先述した通り34条11号の許可で開発されていて、
同じ区画に二つの建物は建てられないはずだ。
多分許可は受けていない。
見つかった指導を受けて建築はストップする。

建まえをやった翌日から雨が続いた。
雨だから大工工事はできない。
建物は平屋建ての様で、
躯体の立ち上げと、屋根の野地板と、
外壁の構造用合板が8割程度張った所で止まっていた。

雨が上がって大工仕事が始まるのかと思ったら、
職人は入っていない様子。
その後2週間ほど経ったが、
現場はそのままの状態ww。

誰かチクったか、建築パトロールに見つかって、
案の定、工事が止まった様だ。
どうすんだww。

施主は違法行為を行ったんだから、
指導を喰らっても仕方ない。
問題は工務店で、
工務店と言えども素人じゃ無いんだから、
調整区域に建物を建てるにあたって、
施主が許可を受けているかどうかぐらいは確認しなければならない。
「知らなかった。」では済まない。
当然、工務店も何らからの処分を受ける可能性が高い。

許可を受けていない違法建築だからローンは使えず、
代金は現金払いのはずだ。
工務店はやった分の代金はもらえると思うが、
工務店も今は仕事が無くてひーひー言っている状態で、
工務店から施主に建築を勧めたのなら、
そこは揉める所だ。
素人の施主からしたら、
「お前が大丈夫だって言ったじゃないか!」
ってな訳だ。

まぁ建築は間違えなく許可されないから、
建てちゃった建物はどうするんだか、
この先見ものだな。
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