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嫌われる親父

俺は子供の頃、
大人は皆エライのだと思っていた。
所が、
歳を取るに連れ、
そうでは無い事を知った。

昨年から俺は自治会の役員をやらされている。
しかしそれも今月一杯で任期を終える。
やれやれだ。

任期の最後には総会があって、
その準備が進められているんだが、
役員の中に、
昨年自治会長をやっていて、
今は一般の役員をやっている還暦近い親父がいるんだが、
そいつが理屈っぽい奴で、
総会の議長を務めるはずだったんだが、
些細な事でへそを曲げて、
「議長を降りる。」
と言い出して、
役員の職務も一切放棄してしまった。

そいつは理屈っぽくて頑固な面がある。
そんな性格のせいか度々転職をしていて、
還暦近いというのに、
今は時給1300円で工場の派遣社員だ。
それも今はある事情があって休業中だ。

俺が考えるに人は、
還暦になる頃には人格が形成されていて、
ある程度の人格者になっていると思うのだが、
そうでは無い事が、
件の親父をみていると良く分かる。

ってか、
むしろ、
その人が持つ性格が年を取る毎により強く出て、
良い人は良い面がより出て、
悪い人は悪い面がより出るのだと言う事が分かった。

件の親父は、
悪い面がより出ている様で、
些細な事に腹を立て意地を張って
周りに迷惑をかけている。
そういう姿を周囲は
「曲者」
と捉える。

だから仕事も長続きせず、
点々と職を変えている。
それも同じ職種を一貫していれば、
それなりの技術を持つ事になるのだろうが、
話を聞くに、
そうでは無い様だ。

当然そんな奴だから、
友人もいない様で精神を病んで、
何年か前には会社を辞めて、
心療内科に通院していたと聞いた。

で、
総会の議長なんだが、
お鉢が俺に回ってきてしまった。
この忙しい時期に余計な事をやる羽目になって、
くそオヤジ、
だからお前は嫌われるんだよ。
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