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バカの正体

知的障害者というのが居る。
IQ70未満の人たちだ。
かつてはIQ85未満の人たちが知的障害者と言われていたが、
1970年代以降はIQ70未満とされた。
現代では、
IQ70~85の間の人たちのことを境界知能と言う。

かつて知的障害者はIQ85未満としていた時、
その比率は16%になり、
あまりに多いというのでIQ70未満とされた。

ではIQ70~85というのはどのぐらいの比率かというと、
全体の14%になる。
重度の知的障害は2%で、
「知的障害的」な「境界知能」の人は14%も居るということだ。
ひとクラス40人とすると、
その内4~6人は境界知能だと言う事だ。
言われてみると、
ひとクラスにそのぐらいは、
勉強が出来なかったり、
問題児が居た。

境界知能の上、
IQ85~の人たちなんだが、
当然IQが低いほど脳みその性能が悪い事になる。
IQ86は、
限りなく「境界知能」に近い人と言う事になる。
批判を恐れず言えば、
IQが低いほどバカだと言える。

養老孟司著「バカの壁」の中に、
頭の良い人と悪い人について書いてある。

頭の良い人と言うのは、
「自分の立場、置かれた状況を鑑み、
 自分を取り巻く社会を利用して
 上手に立ち居振る舞う人」
と言う旨の記載がある。
そして頭の悪い人は「その逆」と書かれている。

これに拠れば、
バカというのは、
自分の立場や後先考えず、
その場・その場で言動を行っている奴と言う事になる。

なるほど。
その通りだ。

仕事をしていると良く分かるが、
バカは計画を立てたり、
段取りを取るのが苦手だ。
それ故に失敗をする。
その代わり、
流れ作業の様な単純作業は苦にならず、
せっせとこなす。

始末が悪いのは、
ちょっとバカな奴で、
表面上では普通の奴と見分けが付かない。
所がこういう奴は肝心な所でバカの本領を発揮し、
周りに迷惑を掛ける。
経営者をやっていると、
こういう場面に度々出くわす。

以前こんな事があった。
「自分は何も考えず作業する仕事が好きだ。」
と言っていた奴がいた。
表面上はいわゆる健常者と変わらない。
確かにそいつは、
物事の計画や段取りを取るのが苦手だった。
というか、
できなかった。

説明書を読んで理解する事も苦手だった。
他人から話を聞いて理解する事も苦手だった。
その場・その場の状況で行きあたりばったり生きているから、
道理が通らない言動を平気で繰り返していた。
そして後年、
そいつは大問題を起こした。
犯罪も犯した。

バカをマトモな奴だと思って取引していると、
バカの能力を発揮されて、
損害を被ると言う事だ。

取引する相手がバカかバカじゃ無いかを見極めるには、
段取りや計画を立てられるかどうかを見れば良い。
もしも段取りや計画をちゃんと立てられない奴だったら、
パートナーとするのは避けたほうが懸命だ。

しかし
「バカとハサミは使い様」
と言う諺もある通り、
バカにも使いみちがある。

それは、
単純作業や
固着した状況を破壊したり突破する事に使える。
鉄砲玉と言う奴だ。

犯罪者の多くは、
「これをしたらその先にどうなるか。」
と言う事を考えない。
なぜなら、
その場・その場で生きているからだ。
だから繰り返し犯罪を犯す。
刑務所に入れても懲りず、
また犯罪を犯す。
その場・その場で生きているから、
「犯罪」という認識や道徳よりも、
己の欲望が先に立つからだ。

犯罪が無くならないのは、
一定割合のIQが低い人が居るからだと俺は思う。

知的障害や境界知能まで行かないまでも、
IQが低くて、
先の事が考えられず、
その場・その場で生きている奴が、
一定割合居るからだ。

犯罪を侵さないまでも、
近所にたまにいる「変わり者」もこの類だと思う。
「変わり者」といくら対話しても通じないし、
是正される事は無い。
こういう輩もIQが低いから、
相手の言った事が理解できない。
そして同じことを繰り返す。

先述したとおり、
バカの被害を防ぐには、
相手がバカかどうかを見極めて、
付き合う相手を決めたり、
程度によって頼むことを選べば良い。

こうすれば、
バカの被害を防ぐことができる。
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