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何でもかんでも禁止

栃木で起きた高校生の雪崩遭難事故。
今年の春は冬が続いていて、事故が起きた前日も当日も雪が降っていたらしい。
当時その地域には雪崩注意報が発令されていたとの事。
結果論ではあるが、どうして雪中訓練を実施してしまったのか。

仄聞した話によると、生徒たちは前夜、雪の中でテント泊だったそうだ。
その頃教師たちは宿舎で酒盛りをしていて、雪崩事故が発生した時に、
酒代を支払っていた事から通報が遅れたなんて話がある。
まぁこれは本当かどうかは分からないが。

判断したのは教師たちで、雪崩注意報が出ていたのは間違えない。
教師たちが判断しなければ、生徒は雪崩に巻き込まれる事はなかったのだから、
責任は教師たちにあるのは間違えない。
本人はもちろん、大切な子息を失った遺族はさも無念だろう。

この事故を受けて、高校生の雪中訓練は禁止になったそうだ。
ちょっと待て、それも違うと思う。
日本では、ちょっと事故が起きたりすると、何でもかんでも禁止にする。
バイクの三無い運動なんてのもそうだな。

事故が起きた原因を究明して、事故が起きない様に対策すれば良い事だ。
雪山は雪山でしか体験できない事もある。
体験しない事による危険だってあるのだ。
だから訓練で事故が起きない様に反省と対策をすれば良いのであって、
何でもかんでも禁止にするのは、責任を取りたくない役人の発想だな。
だから日本はいつまで経っても内向きで前例主義になって堅苦しくなって、
新たな発想が出て来ないのだ。

亡くなられた生徒たちはお気の毒だと思うが、
この事故を糧として、禁止するのではなく、
どうして行けば良いのか考えるべきだと俺は思う。

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