勝手にぶつぶつ
ここはよのすけのストレス発散の場、
勝手な事を書いています
住めない部屋
人間なんてのは環境に順応して、
大抵の場所に住めるものだ。
ただし、
余りに文化が違うと、
感性が本能的に拒否して住めない事もある。
その物差しは人によって違う。
不動産とか建築の仕事をしていると、
人様の部屋の中を見る機会が良くある。
ホテルの様にキレイな部屋もあれば、
ゴミ屋敷の様な部屋もある。
今、ある区分所有建物内の工事を請け負っている。
それは複数の部屋の中で工事するんだが、
先述した通り、
きれいに整理整頓されている部屋もあれば、
雑然としている部屋もある。
軽く衝撃的だったのは、
ゴミ屋敷みたいな部屋。
他人が来訪する事を予め知っているんだから、
少しは片付けるとか掃除するとかするだろうに、
玄関開けた途端ゴミ屋敷。
軽くめまいを感じながら居住者に挨拶をして、
後は職人に任せて俺は直ぐに退散した。
その間俺は他の用事があったから、
別の所で用を済ませていた。
昼近くになって件の現場に戻ると丁度職人が居て、
何か問題は無かったか聞くと、
「問題では無いんだけど、ちょっとすごいのがあって......。」
と言う。
俺が「何?何?」と聞くと、
職人はスマホで撮影した画像を俺に見せながら、
「とてもじゃ無いけど人が住めないっす。」
と言いながら洗面脱衣室の画像を俺に見せた。
「人が住めないって、最初の部屋か?」
と聞くと、
その部屋では無く、
別の70代の父親と40代の知的障害を持つ息子の
二人暮らしの部屋だと言う。
その画像には、
汚れとカビがびっしり生えた洗面化粧台と、
壁に幾筋も縦に水が流れた様にびっしりカビが生え、
床には足の踏み場もないほど物が置かれた
洗面脱衣室が写っていた。
百聞は一見にしかず。
一瞬見ただけで全てを理解した。
職人はその中で仕事をしたのだ。
正確には下仕事をした。
また仕上げはやってない。これからだ。
「正直、再びあそこに行くのは嫌だ。」
と言っていた。
職人が言うには、
洗面脱衣室が画像の通りの悍ましさで、
浴室やトイレは正視に耐えないそれ以上の状態で、
思わず酸っぱいものが込み上げてきそうになったとか。
廊下や台所や居室の壁も結露の影響でカビが生えまくり、
湿気で壁はぶよぶよになり、
部屋はゴミ屋敷と言うよりは、
ゴミ置捨て場の状態で、
住人はこの中で生活している様だと言う。
件の画像は、
これを読んで想像している100倍は凄まじい。
浴室とトイレはそれ以上だと言うのだから、
とても人が住める状態ではない。
だけど、
そこには確実に人は住んでいるのだ。
件の部屋は父親が70代。
息子は40代の知的障害者。
息子は他人と全くコミュニケーションができないあっち側の人。
万一父親が部屋の中でどうかなってしまった場合、
知的障害の息子は助けを求める事もできず、
最悪の場合二人事故物件になってしまう。
そうなったら、
遺体もゴミの中に埋もれて、
もしも夏場だったら、
凄惨な現場になってしまうだろう。
マンションだから廊下から見たら
皆同じ様な部屋だが、
ドアを開けたら、
人が住める部屋と住めない部屋に分かれているんだな。
都会って、恐ろしい。
大抵の場所に住めるものだ。
ただし、
余りに文化が違うと、
感性が本能的に拒否して住めない事もある。
その物差しは人によって違う。
不動産とか建築の仕事をしていると、
人様の部屋の中を見る機会が良くある。
ホテルの様にキレイな部屋もあれば、
ゴミ屋敷の様な部屋もある。
今、ある区分所有建物内の工事を請け負っている。
それは複数の部屋の中で工事するんだが、
先述した通り、
きれいに整理整頓されている部屋もあれば、
雑然としている部屋もある。
軽く衝撃的だったのは、
ゴミ屋敷みたいな部屋。
他人が来訪する事を予め知っているんだから、
少しは片付けるとか掃除するとかするだろうに、
玄関開けた途端ゴミ屋敷。
軽くめまいを感じながら居住者に挨拶をして、
後は職人に任せて俺は直ぐに退散した。
その間俺は他の用事があったから、
別の所で用を済ませていた。
昼近くになって件の現場に戻ると丁度職人が居て、
何か問題は無かったか聞くと、
「問題では無いんだけど、ちょっとすごいのがあって......。」
と言う。
俺が「何?何?」と聞くと、
職人はスマホで撮影した画像を俺に見せながら、
「とてもじゃ無いけど人が住めないっす。」
と言いながら洗面脱衣室の画像を俺に見せた。
「人が住めないって、最初の部屋か?」
と聞くと、
その部屋では無く、
別の70代の父親と40代の知的障害を持つ息子の
二人暮らしの部屋だと言う。
その画像には、
汚れとカビがびっしり生えた洗面化粧台と、
壁に幾筋も縦に水が流れた様にびっしりカビが生え、
床には足の踏み場もないほど物が置かれた
洗面脱衣室が写っていた。
百聞は一見にしかず。
一瞬見ただけで全てを理解した。
職人はその中で仕事をしたのだ。
正確には下仕事をした。
また仕上げはやってない。これからだ。
「正直、再びあそこに行くのは嫌だ。」
と言っていた。
職人が言うには、
洗面脱衣室が画像の通りの悍ましさで、
浴室やトイレは正視に耐えないそれ以上の状態で、
思わず酸っぱいものが込み上げてきそうになったとか。
廊下や台所や居室の壁も結露の影響でカビが生えまくり、
湿気で壁はぶよぶよになり、
部屋はゴミ屋敷と言うよりは、
ゴミ置捨て場の状態で、
住人はこの中で生活している様だと言う。
件の画像は、
これを読んで想像している100倍は凄まじい。
浴室とトイレはそれ以上だと言うのだから、
とても人が住める状態ではない。
だけど、
そこには確実に人は住んでいるのだ。
件の部屋は父親が70代。
息子は40代の知的障害者。
息子は他人と全くコミュニケーションができないあっち側の人。
万一父親が部屋の中でどうかなってしまった場合、
知的障害の息子は助けを求める事もできず、
最悪の場合二人事故物件になってしまう。
そうなったら、
遺体もゴミの中に埋もれて、
もしも夏場だったら、
凄惨な現場になってしまうだろう。
マンションだから廊下から見たら
皆同じ様な部屋だが、
ドアを開けたら、
人が住める部屋と住めない部屋に分かれているんだな。
都会って、恐ろしい。
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