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世代交代

知り合いの不動産屋の名物ばぁさんが亡くなったらしい。
享年70代半ばか?
この不動産屋とは10年以上の付き合いで、
件の名物バァさんは創業時から居る人。
社長は資格を持っておらず、
バァさんが資格を持っていて、
それで不動産屋を開業した。
社長とばぁさんは独立する前に務めていた会社の同僚だったそうな。

このばぁさん、
俺が初めてあった時は60過ぎぐらいだったと思う。
60過ぎなのに、
キャバクラのねぇちゃんみたいな格好をしていて、
若い営業マンを見るとすり寄ってくる。
気持ち悪いったりゃありゃしない。

事務員のおねちゃちゃんを雇っても、
このばぁさんがいびり倒すから直ぐに辞めてしまう。
社長は資格をばぁさんに頼っているから何も言えない。
会社の経理もこのばぁさんが握っていたそうな。
まるで女王様だ。
本人はお姫様だと思っていたと思う。

何年か前に、
ばぁさんががんで患っているとの話を聞いていた。
それがとうとう今年、おっちんでしまったらしい。
特段ばぁさんと付き合いがあった訳ではなく、
ただ気持ち悪い印象しかなかった。

何も死者に鞭打つつもりは無くて、
ばぁさんの訃報を聞いて、
世代が変わったんだなと思った。

この所、
俺が業界に入ってかわいがってもらった社長さん達が、
次々に鬼籍に入っている。
ばぁさんに可愛がってもらった事は無く、
特段何がある訳では無いが、
業界では名物ばぁさんだったから、
ばぁさんも鬼籍に入って
ひとつの時代が終わった様な気がした。

件の会社は社長の娘さんが資格を持っているらしく、
それを使って会社は存続させる様だが、
不動産屋の社長が資格を持っていないというのは、
ちょっとあれだな。
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