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バカは損をする

プライバシーに関わることだから、
詳しい事を書けない事をあらかじめ断っておく。

随分昔に扱った物件の隣のオヤジから電話があった。
何でも水道工事ができないのだそうだ。

電話の主は10年ぐらい前に仲介で扱った中古物件の隣の家のオヤジで、
そこの家は水道管が他人の土地を通って引き込まれていた。

一般的に水道は、
前面道路から直接各戸に取り出しをして引き込むんだが、
その現場は4棟現場で、
奥の2棟の敷地延長部分に1本取り出しが出ていて、
そこから4棟に枝分かれさせて給水していた。

調査してみると、
水道管の件については何も取り決めが無いとの事だったので、
将来の事を考えて、
4棟で掘削承諾に関する協定を結んだらどうかと提案をした。
そしたら件のオヤジが、
昔水道屋をしていたとかで偉そうに、
「ここはみんな仲良くやっているから協定は必要ない。
 もしその様な事が起きたら、その時に話し合いすれば良い。」
ってんで、協定を結ばなかった。
他の住人も「水道屋がそういうのなら。」と同調して、
協定を結ばなかった。

ウチが取り扱った物件の客は、
建替えを前提に購入した客で、
取り出し管も細かったから、
前面道路から直接水道を取り出したから問題なかった。

その後水道管が通っている家の所有者が替わって、
へそ曲がりが所有者になった様だ。
件のオヤジの水道管に問題が起きて、
工事をやらなければならなくなった。
しかしそれには変わり者の土地を掘削しないと工事ができない。
そこでオヤジが頼みに行ったんだが、
変わり者は頑として承諾しなかったそうだ。
そんで工事ができなくて困っているらしい。

そんなん知らんがな。

だからあの時互いに協定結んで掘削承諾しておけば良かったんだよ。
それを水道屋風情が偉そうに
「そんなもん必要ない!」
と蹴ったばかりに、
こういう事になる。
水道屋は工事には詳しいが法律は知らない。

だから昔オヤジに言われた事を言ってやった。
「その都度話し合えば良いんじゃないですか?
 それにウチは所有者じゃ無いし、何か言う立場でもないから。
 弁護士にでも相談してね。」
と言って電話切ってやった。

人が親切に提案してやったのに、
バカが浅はかに判断するからこう言う事になる。
他の住人も同様だ。

水道屋と言ってもとっくに現役では無いし、
工事は知り合いに頼むのだろうけど、
本管から取り出して引き込めば、
安く計算しても70~80万は掛かる。
協定結んでりゃ10万も掛からなったろうに、
バカはこうして損をするんだな。
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