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素人営業マンに台無しにされる

腕の良い板前は、一匹の真鯛をお造り、寿司、兜煮、潮汁、鱗の唐揚げ、しらこ酢などに仕上げて、
みんなで美味しく頂く。
素人はまるごと焼いておしまい。

不動産さんも料理の仕方で美味しく頂く事が出来る。
俺はいつも最大限に美味しく頂く様にしている。
所が素人にはそれができない。

あるプロジェクトを預かった。
素材は最高!かなりおいしく頂く事ができる物件だ。
しかしそこに、素人が入っていた、愚直なトンチンカン野郎だ。
こいつが美味しく頂ける素材をまるごと火に突っ込んでしまった。
ただの丸焼きになってしまった。

無知は罪悪だというが、その通りだ。
同じ素材でも、俺が扱うと1400万円の利益を出す事ができた。
素人が上手くやっても300万円に満たない。
しかもそいつの取り分は30万円だ。
俺に任せたら100万円くれてやった。

しかし素人は俺の言う事を聞かず、余計な事を喋って全てを台無しにした。

仕方ないので、俺はその物件にさらに輪をかけて上乗せして荒らす事にした。
こうなりゃ100円にでもなればいいや。
素人に不動産というものはどういう物か見せてやる。

素人営業マンも悪いが、そいつをコントロールできない店長も悪い。
店長がもっとしっかり躾けていれば、みんな利益を得る事ができた。
素人営業マンはもちろん、店長も利益はゼロだ。
こっちで油揚げさらう事にした。かなり軽くなった油揚げだが。



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