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悪徳業者

不動産屋というと、悪いイメージが昔からある。
最近はクリーンになったが、まだまだあくどい奴は居る。
今どき、そんな手口をつかうか!という話。

前回のブログで、相続がらみの物件を扱っている事を書いが、
今回も、相続がらみの話だ。

ある人に相続が発生した。相続人は兄弟が数人。
その中で年長である男性が、相続人の代表の立場にあった。
その男性は、正直言って、聡明な御仁では無い。
まじめなのだが、酒や女に溺れる弱いタイプの人物だ。
しかも世の中の事に疎い。

その御仁に相続が発生した事を知った、御仁の知り合いの不動産屋が、
酒をごちして、御仁が酔った所で、相続物件を売る様に、
10万円ばかり酒の席で手渡したというのだ。
御仁も酔っぱらっていい気分だったから、
その金を受け取ってしまったというのだ。
領収書の様な物は書いたが、
契約書などは取り交わしていないと言う。

こうしてその不動産屋は、物件を抑えて、
客づけ買取をするべく、御仁が無知な事を良い事に、安く買いたたこうと言う訳だ。
相続人の兄弟は、その事実を知らない。
このままでは、相続人も損をする事になる。
今でも、こういう不動産屋が居る事におどろくやらあきれるやら。

酒の席で、正常な判断ができない状態で結んだ約束は、
無効にできる可能性が高い。
ただ、それを証明するのが難しい。
受け取った金を返還すれば良いんだが、
もし不動産屋が拒否したら、債務不存在で法務局に供託するのも手だ。
ただ、その後、民事で揉める可能性がある。
もし問題に発展したのなら、
その不動産屋を管理する役所、都道府県知事免許なら、各都道県の所管の窓口、
国土免許なら、国土交通省の所管の窓口に相談に行けば、
役所が業者に指示する事もあるが、
違法性が無ければ指示は出ない。

酒の席で売買契約の様な事をするなど、
昔流行った原野商法のやり口だ。
受取る方も受け取る方で、
こういう疎い奴が付け込まれて、身ぐるみはがされるのだな。

ああ、不動産屋は怖い。
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