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プロの付き合い

仕事をしていると、人間関係が出来てくる。
仕事上の付き合いは、全てプロとしての付き合いだ。
プロだから、そこには互いに損得勘定がある。
損得勘定を抜きにした付き合いは友情だ。

プロは損得勘定を抜きにすると、失敗したり損害を負ったりする。
俺はこれまでの経験で、それを嫌と言う程味わって来た。
だから今は、プロとして付き合う相手には、損得勘定を前提として付き合っている。
その方が、互いに良い仕事ができるし、長く付き合える事を知った。

その辺りの事を理解していない奴がいる。
そいつはそもそもプロの仕事をしていない。
指示通りに仕事をしない、詰めが甘い。
そんな事をするから、失敗したり、仕事が粗くて、客からカネを取れなくなる。
こっちはその責任を取る事になり、損害が発生する。

他の人は、そういう奴が相手だと、黙って関係を切るが、
俺はとりあえずはっきりクレームを言う。
それでも改善しなかった時には切る。
まだ、その辺りが甘いと思っている。

だけど、言えば正してちゃんとやる奴もいるのだ。
ちゃんとやるのならば、ビジネスパートナーとしては有益で、ウチとしても利益になる。
だから無下に切るのではなく、1回はチャンスを与える事にしている。
だけど、プロだから二回目は無い。

社員はもちろんだが、社外のビジネスパートナーは、利益をもたらす宝だ。
だからと言って、甘い顔をしてもいけない。立場は五分五分だと思っている。
取引先にこびへつらえば、もっとウチの会社も利益が出るのだろうが、
こびへつらってまで儲けようとは思わない。
そういう関係だと良い仕事はできず、最終的に客が損をするからだ。
それはプロとしての俺のプライドが許さない。

プロは、どんな難問も、客には気づかれず、
スマートに処理したように思わせて仕事を納めるべきだと思っている。
それがプロの仕事だと思っている。
だから高いカネを受け取れるのだ。
それには、ビジネスパートナーがダメではできないのだ。
客からカネを貰う以上、お粗末な仕事はできない。
だからビジネスパートナーにも、プロとしての意識を要求する。
それが厳しいと思うのなら、そんな奴はこちらから願い下げだ。

午後から、へまをやらかしたビジネスパートナーと次の仕事の打ち合わせだ。
そいつは先月、甘い仕事をしてウチに損害を負わせた。
その事について、当然きっちりクレームを付けて損害賠償させた。
本人も反省している様なので、次の仕事も出す事にした。

一所懸命やっていて失敗する分には仕方ない。そういう事は追及しない。
しかしそいつは、自分の意志で、俺の指示を守らず失敗したのだから、
ペナルティを取られるのは当たり前だ。
いくら親しくても、ビジネスパートナーであれば、俺は一線を引く。

プロなんだから、お互いに厳しいのは当たり前だ。
だが、そういう厳しい関係が構築されれば、互いに利益になるのも事実だ。
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