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経済学者を名乗るな

こないだ経済学者と名乗る某がネットの討論番組で、
「日本が経済成長しない理由が分からない。」
と公言していた。

この某経済学者は強気な態度で、
マトモな事を言っている経済評論家を言い負かしていた。
まぁ、経済評論家の方も完全には理解していなかった様子ではあったが。

某経済学者が言うのは、
「日本は複雑な要因から、経済成長しない。このままで良い。」
「経済成長しない根本原因は、分からない。」
と公言していたのだ。

これで経済学者を名乗っている。
マスゴミは、
こんなのを出演させるなよ。
まぁマスゴミは、経済の事なんか分からないから、
キャラが立つ面白い経済学者を出演させれば良いのだろう。

何度も書いているが、
日本が経済成長できないのは、
経済成長に合わせて、
マネーの量を増やしてこなかったからだ。

この話をする前に、
マネーの正体は何なのかを説明する必要がある。
マネーは仕事(サービスや成果)を具現化したものだ。
マネー経済が生まれる前の経済は物々交換だった。
しかし経済が発達すると物々交換では具合が悪くなってきた。
そこで発明されたのがマネーだ。
物やサービスを受け取った時に、
それに見合うマネーを渡す。
マネーを受け取った者は違う相手とそのマネーで物やサービスを購入する。
これがマネー経済だな。

どんなに一所懸命仕事して、仕事の規模を増やしても、
マネーの量がずっと同じなんだから経済成長なんかする訳ない。
それどころか、
仕事量が増えてもマネーの量が同じなら仕事の単価は下がる一方になる。
これがデフレだ。
デフレで需要不足に陥り、経済は停滞そして悪化する。

これを是正したのが安倍政権だった。
何をしたかというとアベノミクスだ。
アベノミクスは1.金融緩和 2.財政出動 3.成長戦略の三つで、
この中の金融緩和をやったんだな。つまりマネーの量を増やしたのだ。
デフレ解消の基本であるマネーストックを増やしたんだな。

ところがバカなマスゴミと反日野党とバカな経済学者は、
「金融緩和はハイパーインフレを招く!」
「国債が紙切れになる!」
「低金利と円安は円の価値を下げる!」
と大騒ぎ。
そして、
「日本はもう経済成長しない!これからは成長では無く分配だ!」
とやった。

安倍政権でまずかったのは、
消費増税した事と、大規模な財政出動ができなかった事だ。
金融緩和と財政出動をセットで行う事が
デフレ脱却に必要な事だと安部っちは理解していた。
ところが、
消費税増税は民主党政権の時に法律で決めてしまっていたし、
財政出動は「財政規律」を妄信する議員が多く財政出動ができなかった。
つまり、
アクセルを踏みながら同時にブレーキも踏んだ状態になってしまったんだな。

ちなみに成長戦略は政府主導ではなく、
民間に任せておけば良い。
どんな産業が成長株になるかなんてのは、
その時々の情勢によるもので誰にも分からないのだから。

嘗てのバブル景気なんてのは簡単にできる事で、
金融緩和して大規模な財政出動を行えばできる。
もちろん増税は無しだ。

金融緩和すると円安になって輸出関連企業の業績が伸びる。
そしてそれは内需に波及してゆく。
この度の円安を見れば分かるだろう。
それと同時に、
凍り付いた巨大な民間経済エンジンを動かすためには、
大規模な財政出動で市中にマネーをばら撒く必要がある。
それは、巨大な民間経済エンジンを動かすセルモーターの役目だ。

凍り付いた経済を動かすためには、
最初財政出動で市中にマネーを流して氷を溶かさなければならない。
凍った状態では企業は設備投資しない。
氷が溶けて流動性が高まれば企業は安心して設備投資を行う。

巨大な民間経済エンジンが稼働すれば一気に経済は回り始める。
つまり景気が良くなると言う訳だ。
景気が良くなれば税収も上がるから増税は直さら必要無くなる。
もちろん大規模な財政出動も必要なくなる。

消費増税する前の安部政権下の日本経済がそれだ。
それと、
小泉内閣の時の一時期もそうだ。

経済のコントロールは金融緩和と財政出動でコントロールする。
その指標は失業率とインフレ率だ。
この二つを見ながら金融緩和と財政出動をコントロールする。

現在失業率は2%台だから及第点だ。
所がインフレ率は中華コロナ騒動もあって、
良い所1%程度で、前四半期ではマイナスだった。

こんな状態なのに岸田政権は金融引き締めと増税を行ってしまった。
これからただでさえ低迷している日本経済にブレーキが掛かる。
つまりこれから日本経済は悪化して行くと言う訳だ。

こんな事ぐらい零細企業のオヤジでも分かる事なのに、
経済学者と名乗る者が「原因は分からない。」と言いやがる。
経済学者と名乗るな。
俺の方がよっぽど学者だ。

零細企業のオヤジがどうして経済の事が分かるかと言うと、
零細企業故、経済の事を勉強するんだな。
先を読んで先手打って行かないと自分の会社がヤバくなるからだ。
だから必死に勉強する。
それに肌で経済を感じる最前線に居るからだ。

自称経済学者と名乗る奴は机の上でしか物を考えない。
政治屋と役人もそうだ。
景気が良くなろうが悪くなろうが給料は変わらない。
こんな温室の中にいる奴は経済の根本を理解できないのだろう。

まぁそんな訳で、
この国では頓珍漢な奴が経済政策を行っていて、
間違った方針を続けるのだから景気なんて良くなる訳が無い。
多分、失われた40年になって、
日本の国力は発展途上国並みに落ちて行くのだろうな。
このままでは、それが現実になる。
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