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大雨被害 国土強靭化計画はどうした?

西日本と九州、四国に深刻な被害を及ぼしたこの度の大雨災害、
お亡くなりになられた方にご冥福を、
被災された方々にお見舞いを申し上げる。

現在の所、死者は80人を超え、安否不明者も50人を超えている。
広島県が一番死者が多くて、その多くが土砂崩れによるものだ。

安倍内閣が発足した時に、国土強靭化計画が発表された。
むこう10年に渡って、災害に強い日本列島を作るとして、
総額200兆円をかけて整備するというものだ。

しかしそれはどうした?
やって無いじゃないか。

理由は、利権と保身にまっしぐらで、
消費税を始めとする増税をしたい財務省の口車にのった
国会議員とマスコミの間違った「財政規律」のせいだ。

「日本の借金1000兆円、国民一人当たり800万円」
この印象操作を信じている国会議員、国民の何と多い事か。
これによって、日本はとんでもない借金大国だから、
「支出を絞らなければならない。」
という間違った認識が広がってしまい、国土強靭化ができない。
その結果が今回の災害だ。

会社経営や商売をやっている人なら分かると思うが、
財務省が言っている借金とは、
バランスシートの負債側の数値で、資産の側の数値を公表しない。

財務省は、負債の側の数値を「日本の借金1000兆円」と殊更強調して、
国民に
「そんなに借金が沢山あるなら、消費税増税も仕方ないな。」
と思わせたいのだ。
消費税を増税したいのは、財政難なのではなく、
一部の役人の利権と保身の為だ。

負債の反対には資産がある。
例えば、1000万円を銀行から借りたとすると、
負債側には「借入金1000万円」と記帳し、資産側には「現金1000万円」と記帳する。
これがバランスシートだ。
借金1000万円の一方、現金も1000万円持っているのだ。

ちなみに、現在の日本の財政のバランスシートは、極大まかな数値ではあるが、
「負債 1000兆円」  「資産 900兆円」で、
純負債は100兆円程度だ。
それも、日銀が国債を買い取っていて負債はどんどn減少中で、
景気回復によって税収も増えていて、
間もなく財政は健全化する。
消費税など増税する必要は無い。

財務省やマスコミは、
負債側だけの数値を取り上げ「借金1000兆円!」と声高に叫ぶ。

だけれども資産側の「資産900兆円」は決して言わない。

安倍総理は、この事を知っていると仄聞している。
しかし、誤った認識をしている国会議員があまりに多いので、
これをひとりでひっくり返す事ができないのだそうだ。
それは、安倍の政治力な無さと言われても仕方がない。

間違った財政規律に洗脳された結果、
日本列島強靭化が行われず、大雨や地震の時に被害を受け、
国民の生命と財産が奪われているのだ。

そして、財政出動をしないため、いまだデフレから完全に脱却できずにいる。
日本はものすごい実力がありながら
自らの手足を縛り、
国民の生命と財産を奪っているのが現状なのだ。



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