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どうなる中国経済

報道によると、中国の鉄鋼産業が壊滅的に悪い様だ。

今年上半期の中国鉄鋼業界の主要企業の利益は22億6700万元で、6月は赤字。
これで赤字額は7億弱万元になった。

リーマン・ショック以後、鉄鋼業の業績は悪化し、2011年下半期以降、中国の鉄鋼業は
採算ラインをさまよっていて、鉱山や投資に寄る収益を除けば、7期連続の赤字だそうだ。

今年上半期の平均販売利益は0.13%しか無く、ピーク時は1トンあたり1000元の利益があったが、
今は0.43元しか無い。
これは2トン売っても、アイスキャンデー1本も買えない利益なのだそうだ。

これは需要不足による生産過剰の為だ。

問題は、この鉄鋼業界に金を出していたのが、シャドーバンキングだと言う所だ。
リーマン・ショック以後、輸出が伸び悩んだ中国は、不動産バブルを起こして経済を支えた。
しかしそれにも限界はある。

建設が伸びなければ、鉄鋼業も伸びない。
資金繰りに困った鉄鋼会社は、在庫の鋼材を担保にしたが、需要がなければ売れず、
事実上の不良債権になってしまっている。

今シャドーバンキングの不良債権は、日本円で300兆とも400兆とも言われている。

中国の経済を支えていたのは外需だ。
しかし世界同時不況で、外需は伸びない。

中国は通貨発行の原資を外貨にしている。
しかし輸出は低迷し外貨が入ってこない。
それなのに通貨発行すれば、インフレが起きる。
中国のインフレはただでさえ7%と言われているぐらいで、人民の不満は高まっている。
だからこれ以上インフレは起こせない。
しかし金融緩和しなければ、需要を喚起できず経済を動かせない。

融資緩和すればインフレが起き、融資緩和しなければ経済は失速する。

そんな状態で、
中国の不動産バブルは沿岸から崩壊を初め、中国経済はにっちもさっちも行かなくなっている様だ。

習近平が国家主席に就任した時、いち早く訪米したのは、金の相談に行ったのだという話がある。
韓国も同様だ。
それ程経済は詰まって来ていると推測できる。

日本のGDP15%は内需だ。しかしまだ財政出動が動いておらず、内需はデフレのままだ。
今このタイミングで中国のバブルが崩壊するのはまずい。
せめて、内需が動き始めてからでないと、景気回復に影響が出る。

補正予算でも国土強靭化でも復興事業でも何でも良いから、
一日も早く大規模な財政出動を行なって、内需を動かして貰いたい物だ。



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