忍者ブログ

新興国から逃げ出す投資マネー

FRBが量的緩和を実施するとして、米ドルが還流しはじめている。

その流れを受けて新興国からドルが抜け出すんじゃないかと言う思惑もあって、
新興国のマネーが安くなった。
少しでもそれを防ごうと、各国は政策金利を上げ始めた。

新興国にとって、資金が抜け出した上に金利が上がると言う事は、経済の悪化を示す。

一方日本はと言うと、経済の不安定な新興国から逃げ出したマネーが、
安定した円にシフトしようと言う事で、円が買われ、円高に振っている。

日本の株価は、円安=株高 円高=株安 と言う法則があって、
円高基調に振っているから、株価は下がっている。

日経新聞や経済ニュースを見ていると、株価が経済を示しているかの様に報道しているが、
株価は、外的要因によって上下するから、株価だけを見て一喜一憂する事は無い。

経済を見るのなら、コアコアCPIやGDPデフレーター、失業率、賃金、金利などを
総合的に見て判断した方が良い。
ちなみにマネタリーベースと株価の相関関係は50%しかない。
為替との相関関係は、90%だ。90と言う数値は、一致していると言って良い。

FRBは米国内の景気が回復して来たから、量的緩和を絞る。
そうしなければ、米国内でインフレが行き過ぎてしまうから。
絞れば絞る程、新興国に投資されていたマネーが抜け出て、
新興国は不況に見舞われる事になる。

日本への影響は、新興国から抜け出たマネーによって
円高に振ると言う事なんだが、
当面は、日銀も量的緩和を実施するから、ひどい円高にはならないと思われる。
おそらく100円前後をウロウロするのだろう。
紫の髪をしたどこかの大学教授が言う、50円になんて絶対にならない。

おとなり、韓国は打撃を食らうだろうな。
ただでさえウオン高に苦しんでいるのに、
企業の大半が外資によって支えられていて、
そのマネーが抜け出たら、IMFお代わりになる。

日本との関係を悪化させている韓国は、日本に頼る事が出来ない。
だから中国に色目を使っているんだが、
その中国のシャドーバンキングは、いつ爆発してもおかしくない状態。
韓国は自ら地獄へ足を突っ込んでいる。

今年は経済的にひと波乱ありそうだ。
折角経済は回復基調にあるのに、消費税なんか増税しやがって、
世界経済はまだ不安定要素があるというのに、
この政治経済のセンスの無さは、日本の政治家の頭の悪さを良く表している。

全く困ったものだ。






PR