忍者ブログ

天津爆発と世界経済

中国近海は浅い。だから大型船が直接港に入れない。
だから中国では、沖で荷物を小さな船に積み替えて港に入っている。

中国は輸出で経済を伸ばしてきた。だから港は重要な経済拠点になるんだが、
天津にも中国有数の港がある。
しかし例の大爆発で、現在天津港は使えない状態にある。
この先当分の間使えないだろう。

天津の大爆発は、事故では無いと思っている。
背景には政治的な事があるのだろう。

日経平均株価、ニューヨークダウとも大幅に下げている。
週末開けの月曜日は、ブラックマンデーになる可能性が高い。

原因は天津の大爆発で、有力な輸出港である天津港が使えず、
天津にある生産拠点が稼働できない事は、中国経済に大きな影響を及ぼす。

ただでさえ実際には悪い中国経済は、これを気に更に落ち込む事になる。
実質経済成長率は2%程度だと言われていて、外国資本が順次逃げ出している。

中国元は国際通貨では無いから、世界的に直接ダメージを与える事は無いが、
中国への投資は既存するから、間接的に世界経済に影響を与える。

問題はその影響がどの程度なのかという事で、現在の所その規模は分からない。
ただ、リーマンショックの様な規模にはならないと俺は推測している。

日本は内需経済なので、本来影響を受けにくい体質なんだが、
デフレから抜け出ていないのに、消費税増税という愚を犯したため、
まだ内需経済の足腰が立っていない状況。
弱っている所への外からの影響は、良いはずがない。
お上は支給補正予算で経済を下支えしなければ、
リーマン・ショック後の様な状態になりかねない。

現在は安保法制でアタマがいっぱいで、経済は二の次だから始末が悪い。
戦後レジュームからの脱却は、安倍っちの政治信条で、
奴の中では、経済政策はそれを貫くための道具でしか無い。
今日本で最大の問題は経済で、経済が二の次の政策だから、相変わらず日本国民は救われない。

さて月曜日の株価、どう動くのか、注視したい所だ。
PR