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PC遠隔操作事件の背景

PC遠隔操作事件の片山容疑者。
電子的な事では、決定的な証拠が無く、
無罪判決がでるかと思われていた。
警察・検察共にサイバー犯罪を立件できなかった。

ところが、警察は地道な捜査をしていて、
結局、片山容疑者の行動確認を徹底的に行なっていて、
犯罪の瞬間を捉えた。

結局、従来のどぶ板捜査で決定的な
アナログな証拠を手に入れる事になった。


この事件から見えたものは、
ひとつは片山容疑者の様な犯罪者の存在。
片山容疑者は以前にも掲示板で威力業務妨害をやって逮捕されている。
そして今回は他人のPCを遠隔操作して行った。

ネットの仮想世界にどっぷり浸かり、
その中ので自分の存在を感じ、
仮想世界の中で起こした事件。

その結果、自分から遠く離れた現実社会で、
騒ぎが起きている事を楽しんだ。
自分が仕掛けた事に、
社会が反応した事に喜びを感じたのだろう。

片山容疑者は、イタズラ感覚で遠隔操作事件を起こしたのだろう。
ネットには仮想世界が多い。
ネットの中で展開される事は、仮想世界だから。
本人は、仮想世界の中でいたずらをした感覚でいても、
その延長線上は現実世界に繋がっていて、
現実世界では騒ぎが起きる。
片山容疑者は、その騒ぎを遠く離れた自分には及ばない場所で
世間が騒いでいる事を楽しむ。
まるでゲームだ。

これは俺の推測なんだが、
片山容疑者は、現実の世界では、
他人と上手くコミュニケーションが取れず、
ネットの世界で自分の存在を認識していたのだと思われる。
そして、その中で自分が出来る事を見つけ、
その結果が、PC遠隔操作事件だ。

警察・警察はサイバー犯罪で立件できなかった。
もし片山容疑者がボロをださなければ、
無罪判決が出る可能性が高かった。

結局地道な行動確認で、
現実世界で片山容疑者のアナログな証拠を見つけた。

片山容疑者は、自分が無罪になる事を確信し、
その自信から、最後にもう一言、世間にアピールしようとしたのだろう。
所が、それが墓穴を掘る事になった。
その辺りが、現実世界を認識していない愚かな所だ。

この事件で警察・検察には課題がのこった。
サイバー犯罪は、ネット上だけの証拠では、
立件が難しいという事だ。

近年ネット犯罪が増えているが、
警察・検察が、ネット犯罪の技術に付いていっていない。
だから片山容疑者も、ネット上での証拠では有罪に持ち込む事は
難しいと思われていた。

逆に言えば、片山容疑者の様に間抜けでなければ、
ネット犯罪は、まだ警察・検察の手には負えない部分があると言う事。


それにしても意外な結末。
こう言ってはなんだが、
現実社会に上手く溶け込めないオタクの実態は、
この様なキャラクターだと言う事が、世の中に明らかになったと言う事だ。

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