勝手にぶつぶつ
巻き添えを喰ったジャーナリスト
ジャーナリスト後藤健二氏がイスラム国に捕らえられ殺害された件、
後藤氏のイスラム国潜入はNHKの依頼だったとする情報が1/23にネットに流された。
流された情報にはNHKと記載されておらず
「御用メディアとして知られるテレビ局」と表現されているが、
文脈からしてNHKを指していると判断できる。
NHKが後藤氏にイスラム国潜入取材を依頼するのと同時に、
政府からは湯川遥菜の安否確認、もしくは救出が含まれていたと「政府関係者」が証言した。
この「政府関係者」が誰なのかは分かっていないが、
「政府関係者」が鍵を握っている人物であるのは間違えない様だ。
「政府関係者」は事件が起きた1/21日には、
11月はじめに後藤健二の家族にイスラム国から身代金要求が届いている事実も
マスコミに公表している。
後藤氏がイスラム国へ潜入した事と、
その後の経緯についてマスコミに説明してるのも「政府関係者」で、
この「政府関係者」が誰なのかは明らかになっていない。
後藤健二氏がイスラム国に入国する作戦は短期だった。
10/22に日本を立ち10/23日にトルコ入り。
10/24にキリスからシリアに入り、
10/25にマレアから自由シリア軍の検問所を越えて、
イスラム国支配地域に入り、拠点であるラッカを目指し、
10/28日にはトルコに戻り、10/29に日本に帰国する予定だった。
このスケジュールだと、イスラム国での滞在時間は2日程度で、
その間に湯川遥菜の安否確認と救出、そしてNHKの取材をこなさなければならないから、
かなりハードだ。
これをこなすには、イスラム国側と予め打ち合わせをして
段取りを取って置かなければできない。
当然後藤氏に仕事を依頼したクライアントが、資金を出し、予めイスラム国側と交渉し、
全体の計画立てていたと推測される。
後藤氏はこの任務を請け負ったのだろう。政府の工作員と言っても良い。
この計画全体を手配したのは誰なのか。NHKなのか。
天下のNHKと言えどもそこまでは出来ないだろう。当然段取りを取ったのは政府だろう。
NHKの取材というのは隠れ蓑みたいなもので、
目的は湯川遥菜の安否確認または救出だったと推測される。
この計画を練ったのは外務省であり「政府関係者」が全てを仕切っていたものと推測される。
しかし分からないのは、「政府関係者」が早い段階から真実を証言しはじめ、
11月には身代金要求のメールが届いていた事を暴露している。
2ヶ月も前から日本政府とイスラム国との間でやりとりがあった事は、
政府としては国民に知られたく無い機密事項だったはずだ。
なぜなら、人質を取られているのに、中東に出かけて行って、
首相がイスラム国を挑発するような発言をしているのだから。
政府の手落ちと言われても仕方が無い。
イスラム国は安部首相の発言を受けて、二人を処刑している。
その辺りの事情については、霞ケ関と官邸との問題だから何があったのかは判らないが、
「政府関係者」が官邸に対して造反したのでは無いかと思われる。
「政府関係者」と官邸の間で、何か考えの違いがあったのかも知れない。
日本政府とイスラム国との間で
段取りが取れていた後藤氏のミッションがなぜ失敗してしまったのか。
それについては推測するしか無い。
多分湯川が拷問を受けて、様々な事を喋った結果、
イスラム国側が、日本政府やNHKからの情報に疑いをもって、
後藤氏に対しても疑いを持ったのでは無いかと推測される。
本来なら後藤氏は、段取り通りに事を済ませてイスラム国から脱出するはずだった。
所が段取りとは違って拘束されてしまった。
そして最悪の結末を迎える事になってしまった。
ドジな湯川の巻き添えを喰った様なものだ。
現在マスコミ報道は後藤氏を賛美する事が主で、湯川氏に関する報道する事はほぼ無い。
それは湯川氏について報道されると、政権がマズイ事になるからなのだろう。
後藤氏は湯川の失態の巻き添えを食った様なものだ。
しかしそれとて、危険を覚悟の上の仕事なのだから仕方が無いと言えば仕方が無い。
今後全てが明かされる事は無いだろう。
もしあるとすれば「政府関係者」が正体を表し、全てを語る事だ。
でもまぁ、それも無く、事実は闇に葬り去られるのだろう。