勝手にぶつぶつ

ちょっと前に、
ウチが利用している産業廃棄物の中間処理業者の社長が、
産業廃棄物処理法違反で逮捕された。
報道によれば、
残土にプラスチックを混ぜて捨てたと言うものだ。

今、産廃違反は厳しくて、
罰金５００万円～１０００万円。
懲役刑もある。

熱海の土石流災害だが、
新たな情報が出てきた。

まず時系列なんだが、
2006.9に、前所収者の不動産会社が当該土地を取得している。
取得した会社については、前のブログを見ていただきたい。

2007.会社は熱海市（静岡県）に対し、
土採取等規制条例に基づく届け出を提出し受理された。
その届出の内容は、
●約3.6万立米の埋め立て、
●土砂流出防止の為のえん堤を作る。
●埋め立ての高さは16ｍ

しかし埋め立てた土に産廃が混じっていたり、
えん堤が作られていなかったり、
水抜きなどが作られていなかったり、
届け出よりも倍以上の土が埋め立てられていたり、
計画の高さを遥かに超える高さの埋め立てがされていたりしていたため、
熱海市は４回の行政指導を出している。
しかし不動産会社はこれに応じなかった。

2011.2.22　熱海市は当該土地を差し押さえる。

2011.2.25　当該土地を現所有者に所有権移転。差し押さえ解除。

そして現在に至るという流れ。

件の不動産会社は、
この度土石流が起きた場所の他に、
熱海市内に２箇所、同様の場所を所有していた様だ。
もしかしたら、
熱海市以外にも同様の場所を所有していたかも知れない。
場合によっては、
そちらも崩れる可能性があるという事だな。

これらの流れを見ると、
問題の本質は、
産業廃棄物の捨て逃げである事が分かる。

埋め立てた残土には、
ある工場の解体廃材が含まれている事が分かっている。
また熱海市の職員が
「ヤクザが絡んでいる。」
とも言っているらしい。

数年前から地元住民などから、
神奈川県警、静岡県警に情報提供がされている。
しかし動いてはいなかった様だ。
行政にしても、
強い行政指導は行っていない。
どうしてなのか。

前回のブログに記したとおり、
件の不動産会社社長は、
自民党とも繋がりのある同和団体の代表だと言う事。
他の団体は真面目に同和問題に取り組んでいるが、
神奈川の団体はこれまで、
行政へ圧力を掛けてたりしているそうで、
他の同和団体とは違うとの事。

産廃の不法投棄と裏社会とは、
切っても切れない関係がある。
現実問題として産廃処理は、
綺麗事だけでは済まない現実もある。
闇は深い。

この大災害を受けて各県警は、
件の不動産会社に対して捜査を行うと思われる。
この事件の構造にメスを入れ、
問題を起こした者を罰しなければならない。
そして今後、
同様の事が起きないようにしなければならない。

この度の土石流発生原因の因果関係が件の不動産会社にあって、
損害賠償を求めたとしても、
その会社が存在しているのか、
存在していたとしても、
現実的に損害賠償能力があるのか。
多分損害賠償はなされないと思われる。

残念ながら、
被災者は全く救われない結果になりそうだ。