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傍若無人なマスコミ

熊本地震が起きて一週間が経った。
被災地では少しづつ落ち着きを取り戻しつつあるも、未だ余震は収まっていない。
避難されている方々には、心身ともに疲労が蓄積している。

災害が起きる度に救助、救援活動は改善されてきている。ただし、まだ完全では無い。
現場は様々、状況も様々だから仕方ない。お上は良くやっている方だと思う。

一方、マスコミは相変わらずダメだ。
マスコミの連中というのは、自分たちが特権階級にあるという意識が根底にある様だ。

今回の災害取材においても、給油しようとする被災者の車の列に割り込みをして給油した。
列に並んでいた人の抗議を聞き入れずにだ。

震災初期に現地入りした記者は、被災者がまだ食料が行き渡っていない時期に、
自分が手に入れた弁当をネットにアップした。
不足する被災者の食料をマスコミが横取りしてどうする。

ワイドショー「ミヤネ屋」の取材では、
支援しているクルマのリアゲートの下で雨宿りしていた幼い姉妹をどかしてレポートをしていた。
その間、幼い姉妹は雨に打たれていた。

夕方のニュースでは、避難所の前でレポートをしていたレポーターが、
避難者と思われる人から抗議を受けて中継を打ち切った。

瓦礫の下敷きになった人の捜索にあたる時、
上空を飛ぶマスコミのヘリコプターの騒音が、
要救助者の声が聞こえず、捜索の邪魔になる。

誰のための報道なのだ?何の為の報道なのだ?
確かに現地の状況を広く伝え、
全国から救援の手を差し伸べる手伝いをするのがマスコミの役割ではあるが、
各局が同じ内容を流しても、同じ情報が並んでいるだけだ。

しかも、状況を鑑みず、自分たちの都合だけで報道をしているようにしか見えない。
被災者の為の報道が、被災者の為になっていない。
視聴者の好奇心を掻き立てる為の報道に見えて仕方ない。
他人の不幸をカネにしている様に見える。

災害救助や援助活動は、災害を重ねる度に改善されているが、
マスコミの報道姿勢は変わっていない。

マスコミ各社は、そのあたりの事を再考すべき時だ。

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