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ウクライナ戦争の状況

ロシアがウクライナに侵攻して1ヶ月が過ぎた。
未だロシアとウクライナとの間で戦闘が続いている。

しかしロシアの作戦は失敗している。

ロシアはウクライナの北・東・南の三方から攻め込んでいる。
その内首都キエフを狙った北からの攻撃においてロシア軍は甚大な損害を被っており、
いくつかの部隊は30~50%の損害を受けているそうだ。
部隊は30%以上の損害を受けると戦えなくなる。

ロシア軍は1ヶ月間の戦いで7人の将軍が戦死している。
これは異常な事だ。
どうして7人もの将軍が戦死しているのかと言うと、
戦況が芳しくない事からプーチンが、
将軍も前線に行って指揮を取れとの命令が下ったようで、
前線に出向いた将軍が狙撃されたとの事だ。

将軍の狙撃(攻撃)については情報戦が関係している。
西側がロシア軍に対して通信を妨害した事から、
ロシア軍は無線での通信ができなくなり、
なんと携帯電話で連絡をしていたんだそうだ。

その携帯電話を西側が傍受し、
ウクライナ軍にその情報を伝え、
将軍を狙撃したと言う事らしい。

北側の戦況が芳しくないロシア軍は
3月25日に作戦を変更している。
首都キエフの占領を諦めて、
東部地方の親ロシア地域を開放する事に注力する事にした様だ。

当初ロシアは
ウクライナの首都キエフを2日で占領し、
二週間でゼレンスキー政権に代わるロシアの傀儡政権を擁立し、
ウクライナ全土を掌握する予定でいた。

ところがキエフが陥落できないため、
作戦変更をした。
思った以上にウクライナの抵抗が大きかったのだ。

この戦争はロシアの戦争というより、
プーチンの戦争と言って良い。
プーチンの暴走だな。
暴走した理由については別の機会に書くとする。

ロシアは当初、
ウクライナは容易く陥落できると目論んでいた。
しかしウクライナの抵抗が激しく、
ロシア軍は苦戦した。

相手を攻撃して制圧するには、
相手(防御)の5倍の戦力が必要と言われている。
守る側のウクライナ軍は約20万、
攻める側のロシア軍は19万。
ロシアが短期でウクライナを制圧するには100万の戦力が必要。
ロシア軍がウクライナを短期間で制圧する事は不可能だったのだ。

どうしてロシアはこういう体たらくな事をしたのか。
それは、
2014年に起きたクリミア半島を半日で奪取した成功体験だったと思われる。
だから今回も簡単に陥落できると思ったのだろう。

しかしウクライナ側は2014年の事を反省し、
軍改革、対策を施した。
これには西側諸国も、武器の提供や軍事訓練の実施を行って支援した。
情報提供もだ。

もうひとつロシアが大きな痛手を負ったのは、
米国を始めとする西側諸国の厳しい経済制裁だ。
プーチンはこれも甘く見ていた様だ。
今ロシア経済はデフォルト寸前だ。
このままでは、
夏まで持たないだろう。


で、今後どうなるかなんだが、
今後の事はどうなるか分からない。

しかし、いつ停戦するのか、
ロシアは生物・化学兵器を使うのか、
戦術核兵器を使うのか、
プーチンは失脚するのか。
ロシア経済の崩壊で、ロシアの分裂、崩壊があるのか、
などの動向が注目される。

ロシア国内のインテリ達は、
この戦争を深刻に受け止めている。
プーチンの側近は辞任して国外に退去した者もいる。
この戦争はプーチンの失脚、
ロシアの崩壊または大改革の第一歩なのだと俺は見ている。
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