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自転車で健康づくり

俺はこれまで大病をした事が無い。体だけは丈夫だ。
唯一の持病と言えば、亡くなったオヤジの形見の水虫ぐらいだ。
こいつも今、気長に治療している。

昔自転車通勤をしようと思って、自転車を購入した。
片道17キロほどあったから、ママチャリでは辛い。
なのでクロスバイク、と言っても、殆どフラットバーロードに近い機種を購入した。

その内事務所を移転して、通勤が無くなってしまったから、
暫くの間、自転車は部屋のオブジェと化していた。
しかしせっかくあるのにもったいない。

中学生の頃は、どこに行くにしても自転車だった。
中学生はバイクやクルマは運転出来ないから、必然的に自転車になった。
半日ちょいで山間を140キロ程走った事もある。それでもケロッとしていた。
夏休みの時は、午前中に自転車で70キロ程走って、
午後から運動部の練習に参加していた。
それが当たり前だった。

昔を思い出して、遊びで乗ってみたら、これが案外楽しい。
それから時々乗るようになった。
時代は今になって、不景気のせいもあってか、燃料のいらない自転車は、
今やブームになった。

俺の業界の仲間も自転車に乗るようになった。
学生の頃は運動部だったそうだが、社会人になって以来、
運動らしい運動はした事が無く、不摂生の数十年。
10年前に大病で死にそうになったそうだ。
先日、健康の為にと俺の勧めでクロスバイクを買った。
その仲間と片道25キロ程度のポタリングに出かけた。

俺は待ち合わせの場所まで自転車で行く事にした。その距離16キロ。
計算して、のんびり走っても45分で到着できる。
なので、45分前に出たんだが、途中で仕事の電話がバンバン入って、
15分ぐらいロストしてしまった。
慌てて必死こいて脚使って走ったんだが、5分ほど遅刻してしまった。

相方は事実上のクロスバイクデビュー。だからゆっくり行く事にした。
俺も脚を使ってしまったから調度良い。

俺なりのゆっくりペースで走っていたんだが、相方が付いて来られない。
俺は相当ゆっくり走ったが、それでも付いて来られない。
ひとりなら、倍とは言わないが、もっと速いペースで走っている。

相棒は嘗て心臓をやっているから、無理はさせられない。
あまり離れすぎると、先で待っていて、追いついたらスタートするの繰り返し。

ゆるい上り坂の片道25キロ程度だから、
俺だったら1時間程度で走るお散歩感覚の距離で、
クロスバイクデビューにしてはちょっと物足りないかな?と思ったが、
それでも相棒にはきつそうだ。

相棒は俺に「体力ありますね。」と言ったが、
俺が体力あるんじゃなくて、あたなが無さ過ぎなんだよと言いたかった。

結局25キロを走るのに、二時間近く掛かった。
最後の激坂は、おれは自転車で上ったが、
相方は自転車を押して上った。
帰りは全体的に下り坂だったから、案外すんなり戻ってきた。

俺は幼少の頃から運動をしていたから、一般の人に比べたら体力はある方だとは思うが、
日常的に運動している訳ではないから、特段優れている訳では無い。

それよりも不摂生している人が、如何に体力が無いかと言う事が分かった。
そりゃ大病もする訳だ。
相方が健康のために自転車に乗る事にしたのは、懸命な選択だ。
ジョギングは案外しんどい。歩くだけというのも飽きる。

自転車は体の負担が軽いし、行き先に目的を作る事ができる。
美味い物を食うとか、温泉に入るとか。
目標ができれば、自ずと運動する事になる。

いきなり長距離は無理だから、片道10キロ程度を繰り返し、
自転車筋を作れば、もっと遠くに、もっと速く走れる様になると思う。

近年燃料代が高騰しているから、体力つくりもあって、
半径5キロ程度は自転車で行くようにしている。

以前は健康など意識する事は無かったが、
健康を意識しなければならない歳になってしまったのだと
最近思うようになった。

とりあえず体が元気ならば、なんとか成ると思うのだ。
不健康だと何にもできない。
丈夫な体を作ってくれた両親に、いまさらながら感謝した。







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