忍者ブログ

サンデードライバー

熱海の下りの峠道で、
キャンピングカーが道路標識に激突横転して、
ひとりが死亡して、
もうひとりが重体だそうだ。
ご冥福とお見舞いを申し上げる。

伊豆の山から熱海に下りて来る峠は勾配がきつい。
以前、熱海だったか、湯河原だったかで、
大型観光バスがブレーキが利かなくなって事故を起こしている。

事故を起こしたキャンピングカーはキャブコンと言われる種類で、
2tトラックの荷台にシェルを架装したタイプの物だ。

ニュース動画で見ると、
キャビンの屋根のあたりが吹っ飛んでちぎれて路上に落ちていて、
その他は壊れておらず、
吹っ飛んで路上に落ちたキャビンの屋根の先で車体が横転していた。

推測するに、
カーブで車体が横転し、
横転した状態で標識の柱にキャビン上部が激突したものと思われる。
その衝撃で乗員が死亡、または負傷したのだろう。

多分だが、
ミッションはATだったのだろう。
エンジンはガソリンか?
ディーゼルなら排気ブレーキが装備されていたはずだ。

俺の推測ではATのクルマで、
重いキャンピングカーにも関わらず、
エンジンブレーキを使わず、
フットブレーキを多用して勾配のきつい峠を降りて来たのだろう。

その為、
フェードかペーパーロックを起こしてブレーキが利かなくなり、
速度超過のままカーブに侵入し、
曲がり切れずに横転して柱に激突したんじゃないかな。

別の事故だが、
同様のキャブコンで、
高速道路でタイヤがバーストして横転し、
乗員が死亡する事故があった。
この事故の原因は、
タイヤ荷重が不適切な乗用車用のタイヤが装着されていた。

キャブコンは重くて重心が高い。
荷を積んだトラックと同じだ。
だけど、
キャンピングカーを走らせている多くの人は、
トラックドライバーではなく、
乗用車を乗って来た人達が多い。

重いクルマの下り坂の怖さを知らない。

だから排気ブレーキやエンジンブレーキを使わずに、
フットブレーキを多用するから、
今回の様な事故が発生する。

また、
クルマの構造に詳しくない人が、
乗用車の感覚で運転整備するから事故が起きる。

箱根の峠などで、
重い荷を乗せたトラックやトレーラーは、
フットブレーキを多用せず、
エンジンブレーキはもちろんの事、
排気ブレーキや、
リターダーなどの補助ブレーキを使いながら慎重に下りて来る。

キャンピングカーと言えば、
装備や快適性に目が行く。
しかしクルマ本来のメカニカルな所や、
運転のコツなどはあまり目が行かない。

それどころか、
乗用車感覚で運転できる事を売りにしているキャンピングカーもあるぐらい。
それじゃぁ事故が起きるのは当たり前だ。

キャンピングカーは乗用車とは違う、
特殊なクルマだと言う事を知らしめた方が良い。
少なくとも、
乗用車よりは重量が重いし、
ましてやキャブコンなどは、
荷物を載せたトラックと同じなのだから、
運転方法や感覚も乗用車とは違う事を認識しなければならない。
当然乗用車とは、
運転の仕方も異なる訳だが、
乗用車感覚で運転してしまうのだろうな。

その辺りの認識を持っていれば、
この度の事故は防げたと思う。
まったくお気の毒な事故だ。
PR