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切羽詰まったブローカー

首都圏郊外の不動産屋は景気が悪い。客が出ない。
エンドだけでは無い。事業用もそれ程動いていない。
東京に近いところでは、幾分動きはある様だが、業者の数が多いから、
これまた別の意味で大変。

俺に楯突いた不動産ブローカーが居る。
調子に乗って、他人の家に土足でズカズカ上がり込む様な真似をしやがった。
だから俺はそいつを切った。それ以来付き合いは一切ない。
一度電話が掛かってきたが出なかった。

最近オレの知り合いがそいつと飯を喰ったそうだ。
知り合いの話によれば、経済的にかなりしょっぱくなっているそうだ。
そりゃそうだ。ブローカーの上にエンドの仕事もせず、
出入りしている業者から、どこの馬の骨とも分からぬ情報をもらって歩いているんだから、
そうそう纏まる物でも無い。

当然収入は乏しいしい、子供はカネが掛かる時期になっているから、余計厳しい。
随分元気が無かったそうだ。

俺を味方にしておけば、食うに困らない程度の仕事は出してやったのに、
俺に楯突くような真似しやがったからしょっぱい状況に陥ったのだ。

俺は感情的に切ったのではない。ビジネスの観点から、客観的に考えて、
ウチの会社にとって、奴の存在はマイナスになるから切ったまでだ。
経営者としては当然の事で、それ以上でもそれ以下でも無い。
考えを変える気も無いし、手を差し伸べる気も無い。
自分の人生なんだから、責任をもって自分で歩いてゆけよ。
成功しようが失敗しようが俺の知ったこっちゃない。

調子こいて天狗になるからそういう事になる。
実るほど頭を垂れる稲穂かな。
人間はそうあるべきだ。
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