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散々だったよ

売地の情報があって、
それは住宅街の一角でそこそこの面積があって、
6m道路の東南の角地で日当たりも良いと言う。
しかも値段を付けてくれと言うから昼頃、
とりあえずコマジェで現場を見に行った。

現場はウチの事務所から更に郊外なんだけど、
近年企業の工場などが進出していて、
住宅が増えている街で、
昔に比べると大層栄えた。
期待できそうな物件だった。

現場を見ると確かに東南の角地ではあるが、
南傾斜で大きな木が何本も立っている。
ここに家を建てるとなると、
かなり大規模な造成工事が必要で、
さらに木がでかくなりすぎて、
周りには住宅が立っているから、
特殊伐採で無いと切れない。
造成と伐採で1000万円ぐらい掛かりそうで、
いくら値段を付けてくれと言われても、
採算に合いそうも無い駄目物件だった。
こんなんだから売れ残ってたんだな。
結局骨折り損のくたびれもうけだった。

本当の災難はここからだ。

現場のちょいと先にホームセンターがあって、
ついでに買い物をしようと思って、
ご機嫌にバイパスをぶっ飛ばしていたら、
「バンッ!」と音がして推進力を失った。
そうなのだ、
コマジェのドライブベルトが切れたのだ。

もうね、
切れても不思議じゃない状況だったんだ。
先日も走っていたら、
何か板のような物を踏んだ音がして、
なんだろう?と思っていたんだが、
その時からベルトの破断が始まっていたんだな。

走行距離3万キロ弱、
車齢20年。
むしろ良くこれまで切れずに走っていたものだ。

この機体は5~6年前にもらったもので、
その時に既に相当くたびれていた。
走行は2.5万キロ程度だったので、
駆動系の部品は全部取り替える事として、
部品も購入してあった。

本来その時に交換すべき部品だったんだか、
忙しくて時間が取れなかった事と、
面倒くさくて後回しにしていたんだな。

幸いホームセンターのすぐ近くでベルトが切れたから、
ホームセンターの駐車場に駐めさせてもらって、
そこから電車で事務所までトラックを取りに帰ったんだけど、

ホームセンターの最寄り駅の路線で事務所の最寄りの路線駅に帰るとなると、
かなり大回りで乗り換えをしなくてはならない。
でもホームセンターの最寄り路線の途中駅で降りてバスに乗り換えれば、
時間的には早い。
とにかく一刻も早くトラックを取りに行って
コマジェを回収しなければならない。

しかた無いからホームセンターの最寄りの駅まで歩いたんだけど、
これがまた遠くて、
蒸し暑い中汗だくになって30分以上歩いた。
やっと駅について構内に入ろうとしたんが、
財布に入っているはずのパスモが見当たらない。
仕方ないから現金で切符を買おうとしたんだけど、
最近の券売機って昔と違うのな。

以前は券売機の上に乗る駅から、
降りる駅までの料金が表示されていて、
券売機に表示される金額の所を押せば、
目的の駅までの切符が変えたんだけど、
今の券売機はATMの振込みたいに、
降りる駅の駅名をタッチボードから入力するのな。

ちょっと泡くいながらも、
降りる駅の駅名の最初の文字を押したんだけど反応しないんだ。
何度か押してもダメで、
困ったなと思っても駅員の姿は無いし電車は来ちゃうし、
仕方ないからもう一つ先の駅名で押したら反応したから、
ひと駅分高いけどその駅までの切符を買って電車に乗ったさ。

バスで帰る事として途中駅で降りたんだが、
タイミング悪くバスは出た直後で、
次のバスまで20分近く待たされた。
その間に再度財布の中にパスモが入っていないか確かめたら、
他のカードに張り付いてちゃんとあった。
切符代損した。

クルマやバイクなら30分ぐらいで行ける所なのに、
2時間近く掛かって、
やっと事務所に戻ってきた。
でも、
後はトラックにブリッジ乗っけて回収するだけだから、
アイスコーヒーなど飲んで少しまたーりして、
やおらトラックでコマジェ回収に向かった。

トラックには様々な荷物を載せるんだが、
時折粉砕機を載せる事がある。
粉砕機は250キロぐらいあって、
ブリッジを掛けても人力では載せられないから、
いつもハンドウィンチを何度か掛け直しながら乗っけていた。
これでは不便なので、
無線リモコンの電動ウィンチをトラックに取り付けるべく、
2年前に購入してあるんだが、
これもいざとなったら面倒くさくて取り付けていなかった。

でもまぁ120キロぐらいのコマジェだし、
ちょっとづつ引き上げればひとりで載るだろうと思って、
鼻歌交じりにホームセンターに向かった。

ホームセンターについてトラックにブリッジを掛けて、
コマジェを載せようとしたんが、
当然なんだが2輪だから、
ブリッジの上に押し上げると同時に
バランスを取らなければならない。

エンジンが掛かって駆動が正常ならば、
バイクの自走で載せられるんだが、
駆動系が死んでいるから、
人力で載せなければならい。
バランスを取ると押し上げる力が入らず、
押上げを重視するとバランスが取れず、
ひとりでは載せられない事が判明した。

こまった。

そこで、
事務所の近くに住むバイク仲間に助けてもらおうと思ったんだが、
電話番号が分からない。
その人の電話番号を知っている
いつも世話してやってる人に電話を何度か掛けたんだが、
何度掛けても電話に出ず途方に暮れてしまった。
電動ウィンチを取り付けていれば、
なんて事無かったのに後悔先に立たず。

そこで思いついたんだが、
ウチの営業さんにダメ元で連絡してみる事にした。
その時営業さんは、
別方向の現場に居て、
そこからホームセンターまではクルマで1時間ぐらい掛るから、
無理だろうなと思いつつ救援を要請したら、
来てくれると言うから頼んださ。

救援を待っていたら、
電話番号を訪ねようとした主から電話が来たんだが、
もう用はねぇよ。
日頃世話してやってんのに使えねぇ奴。

待つ事、小一時間。
救援が来てやっとコマジェをトラックに搭載する事ができた。
時刻は午後6時。
半日も蒸し暑いながジタバタして疲れてしまった。
事務所に戻って来たら、
なんだか喉が痛いし頭も痛い。
もう散々だったよ。

しかし考えてみれば、
全て身から出たサビ。
因果応報。

でも、
何とか対処できる状況が全て揃っていて、
今にして思えばラッキーだった。
神仏様に感謝だな。

そんな訳で、
スケジュールと天気と相談しながら、
やっとコマジェの駆動系をOHする事になったのであった。
でも、
疲れてやる気がでねぇ。
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